Thunderbirdの左側ペインに表示される複数のアカウントの順番を、アドオンなしで設定エディタも使用せずに任意の順番に入れ替える方法を解説します。
既定のアカウント設定を繰り返す
アカウントの並び替えを行う方法は「アカウント設定」で「既定のアカウントに設定」を繰り返すだけ!
アカウントを既定のアカウントにすると、左側のペインの一番上に表示されることは知られていますが、これを繰り返すことで任意の順番に並べることが可能です。
上のように「 C Mail」「A Mail」「B Mail」(C→A→B)の順に並んだアカウントを「 A Mail」「B Mail」「C Mail」(A→B→C)の順に並べ替える場合を例に説明します(スマホなど画像が小さくて見にくい場合はピンチアウトしてご覧ください)。
A→B→Cの順にするには、まず「B Mail」のアカウントを「既定のアカウントに設定」します。設定だけでは順番が入れ替わらないので、一度Thunderbirdを終了し、立ち上げ直します。
アカウント設定を見てみると、「B Mail」が一番上に表示されています。
次に「A Mail」を既定のアカウントに設定し、同様にThunderbirdを立ち上げ直すと…
望んだ通りの順番にアカウントがペインに並んでいることが分かります。
注意する点は、並べたい順番とは逆順に「既定のアカウントに設定」をしていくことです。5つアカウント(A、B、C、D、E)があり、これをA→B→C→D→Eの順に並べたいのであれば、D、C、B、Aの順に設定していくということです。
また、「既定のアカウントに設定」を行ったら必ずThunderbirdを立ち上げ直してください。立ち上げ直さずに連続して設定すると、最後の設定しか有効となりません。
アカウント数が多いとちょっと手間ですが、アドオンも要らず、設定エディタでの操作も要らないので、気軽に試すことができます。
β版ではさらに簡単になっていた
上の説明はWindows版のThunderbirdリリース版(78.11.0 64ビット)で確認したものです。
macOS版のThunderbirdβ版(90.b2 64ビット)でも確認してみたら、「デフォルトアカウントに設定」(「既定のアカウントに設定」から変わっている)を行うと、すぐにアカウント順番が入れ替わることが確認できました。つまり、Thunderbirdの起動し直しが要らないんです。
さらに、アカウント設定のペイン上でアカウントのドラッグ操作を行うと「デフォルトアカウントに設定」の操作ができることも分かりました。任意の位置にアカウントを移動できるかと期待したのですが、必ず最上位、つまりデフォルトアカウントになるようです。
β版での動作ですので、リリース版にこれらの機能・動作が反映されるかは分かりませんが、リアルタイムにアカウントの順番が反映されるのは嬉しいですね。
まとめ
アドオンそ使用せず、設定エディタでの面倒くさい操作も必要とせず、Thunderbirdのカウントの順番を入れ替える方法を解説しました。必要な操作は、
- 「既定のアカウントに設定」の操作を必要回数分繰り返すだけ
です。
「既定のアカウントに設定」を行うごとにThunderbirdを起動し直さないと行けないのと、アカウント数が多いと操作数が増えるのが少し面倒ですが、現在わかっている方法の中ではいちばん簡単にアカウントの順番を変えられる方法だと思います。
なお、Thunderbirdのバージョンや環境によっては、本記事で説明した方法が有効でない場合もあることをご了承ください。
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