経済産業省が10月から検討していた「プレミアムフライデー」が、来年(平成29年)2月から始まることになりました。
月に1回、早帰りができるようになるみたいだけど、「プレミアムフライデー」って何ですか?
何か良いことあるんですか?
そんな疑問を持っているあなたに、「プレミアムフライデー」についてやさしく解説します。
プレミアムフライデー
プレミアムフライデーって何?
「プレミアムフライデー」とは、毎月最後の金曜日は15時に仕事を終わらせ、いつもより長めの金曜日を有意義に過ごしてもらおう、という官民一体の取り組みです。
いつもより長めの金曜日と言っても、定時に帰るときよりも2時間か3時間くらい自由になる時間が増えるだけなのですが、どんなことができるんだよ? って思いますよね。
“月末金曜は、ちょっと豊かに” というコピーが掲げられているプレミアムフライデーの公式サイトでは、いつもより長めの金曜の過ごし方について次のように言っています
少し早めに仕事を終えて、
いつもより長い金曜を楽しむ。
やってみたかったことを体験したり、
欲しかったものを探しに行ったり。
友だちと2.5日旅に出るのも、
夕方からゆっくり家族と食事もいい。
街中でさまざまな新しい豊かさが始まります。
「プレミアムフライデー」をぜひ楽しんでください。
あなたの好きなように時間を使ってください、ってことなんですが、どうもお金を使って何かをすることが前提となっているような、そんな気がしませんか?
それも、そのはず。
実は「プレミアムフライデー」は落ち込んでいる消費を喚起するための政策のひとつなんです
プレミアムフライデーはブラックフライデーの代わり?
「プレミアムフライデー」は、2016年2月の経済財政諮問会議での、アメリカの「ブラックフライデー」みたいな消費活動を促す日が作れないか、という提案をもとに、経済産業省が検討をすすめてきたものなんです。
だから、“みなさん、お金を使って月末の金曜を「ちょっと豊かに」過ごしましょう”、ってことなんですね。
早く帰るのは強制?
月末の金曜は、強制的に15時で帰らされるのでしょうか?
いえいえ、強制ではありません。実際に15時で仕事を終わりにするかどうかは、各企業に任されています。
あなたの勤める企業がプレミアムフライデーを採用しなければ、あなたが15時で帰りたいと思っても帰ることはできません(FLEXや有給休暇を利用すれば可能ですが)。
また、企業がプレミアムフライデーを採用していても、あなたの仕事が15時までにとても終わりそうになければ、やはり15時に帰ることはできませんよね。
「プレミアムフライデー」が始まりますよ!っと言われても、実際に採用されるかどうか、どう運用されるかは企業次第ということになってしまいます。
プレミアムフライデーてっ効果あるの?
「プレミアムフライデー」によってホントに消費活動が活性化するんでしょうか?
「プレミアムフライデー」に関して、こんな意見がこれまでにも上がっていました。
- 時間をあげるから消費して、って言われても、給料が上がっていないんだから無理!
- 月末の金曜に早く帰ったら、その分は別の日に残業か、休日出勤することになる
- いつも月末は忙しさのピークなんで、早く帰るなんてできない相談
- 運送業や客相手の業種は無理なんじゃないかな
いずれも、言われてみればそうですね、と納得できるものばかりです。
足並みそろえて「プレミアムフライデー」を実施するのはかなり大変かもしれませんね。そう考えると、消費の方は思ったより増えないかもしれません。
まとめ
来年2月から始まる「プレミアムフライデー」について、
- プレミアムフライデーとは何か?
- 早く帰るのは強制か?
- プレミアムフライデーの効果は?
をご紹介しました。
第1回目となる、来年の2月24日(金)はさまざまなイベントも企画されているということです。
どのようなイベントなのか、まだ分かりませんが、参加企業が少なくて寂しい思いをしないことを祈りたいと思います。
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