元俳優の根津甚八の死因は?経歴や俳優業引退の理由も気になる!

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俳優業を引退していた根津甚八(ねずじんぱち、69歳)が亡くなりました。

根津の所属事務所が、本日昼過ぎに亡くなったことを明らかにしています。

根津甚八は、今の若い方は知らない方も多いと思いますが、控えめで渋い男の演技には定評のあった俳優で、多くのファンがいました。

しかし、交通事故を起こしたり、自身の病気などを理由に、2010年に俳優業を引退していました。

本記事では、根津甚八の死因や、彼の経歴、俳優業を引退した理由などについてご紹介します。

目次

俳優、根津甚八

根津甚八の死因は?

所属事務所の発表では、亡くなったことのみを明らかにしており、現時点ではなぜ亡くなったかについては想像の域を出ません。

数年前には、心身ともに弱っているようで、車椅子を使用している姿が見られましたが、2004年以降患った「うつ病」と関係があるかもしれません。

あるいは、発表されていなかった大病が原因なのかもしれません。

いずれ、詳細が明らかになりましたら、追加報告したいと思います。

更新
根津甚八の所属事務所が報道各社に宛てたFAXの中で、死因が明らかにされました。

死因は、深部静脈血栓および肺血栓による肺炎、とのことです。

深部静脈血栓とは、いわゆるエコノミークラス症候群などで知られる膝下の静脈で血液が停滞することによる血の塊(血栓)ができることを言います。

この血の塊が、血液の流れに乗って肺にまで達すると、肺血栓となります。

これは長期間、体を動かさずにいると、誰にでも起こりうるものです。

根津は、車いす生活を余儀なくされるほど体が弱っていたため、十分な運動が行えず、ことのような事態となったのだと思われます。

なお、葬儀は、故人の遺志により、近親者のみで執り行われるそうです。

根津甚八の経歴

根津甚八は、1947年12月1日に、山梨県都留市に歯科医師の三男として生まれました。

本名は、根津透(ねずとおる)と言います。

高校は日本大学第三高等学校を卒業、大学は獨協大学外国語学部フランス語学科を中退しています。

1969年から1979年には、唐十郎の主催する劇団「状況劇団」に在籍していました。「根津甚八」という芸名は、唐十郎から名付けられたもので、真田十勇士の根津甚八に由来するものだそうです。

1978年のNHK大河ドラマ『黄金の日日』では、石川五右衛門役を演じたほか、次の作品で主役を演じ、これ以降、数々のドラマや映画に出演しています。

  • 『失楽園’79』(NHK、1979年)
  • 『その後の仁義なき戦い』(東映、1979年)

あの黒澤映画にも、重要な役で幾度か出演しており、その演技の確かさは黒澤明からも評価されていたのでしょう。

  • 『影武者』、土屋宗八郎役(1980年)
  • 『乱』、一文字次郎正虎(1985年)

交通事故を起こした2004年以降は、ほぼ活動を停止しており、2010年には俳優業からの引退を発表しています。

俳優業だけでなく、テレビなどへの出演もしない状態となりましたが、2015年には一度限りの復帰として、同じ事務所の東出昌大の出演する映画『GONIN サーガ』に、氷頭要役で出演しました。

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根津甚八が俳優業を引退した理由

本人の口からの明確な説明があったわけではありませんが、理由はおそらく病気と関係があると思われます。

根津は、2002年頃から右目下直筋肥大という病気にかかり、次第に活動を縮小していきます。

この「右目下直筋肥大」は、眼球に付いている6本の筋肉のうちのひとつである下直筋が肥大する病気で、上を見ようとしても下に引っ張られ、物が2つに見える複視と呼ばれる症状がおきます。

直筋肥大の代表的な原因は甲状腺疾患で、甲状腺の機能に障害があり複視が見られる場合、甲状腺眼症という病気が疑われます。

甲状腺眼症は、直筋の肥大のほか、眼球が飛び出てきたり(眼球突出)、眼瞼後退などの瞼(まぶた)の症状が現れ、独特の顔つきになります。

もしかしたら根津甚八は甲状腺疾患による「右目下直筋肥大」であったため、俳優の活動を縮小していったのかもしれません。

2004年7月には、交通事故を起こしてしまい、被害者が死亡してしまいます。このために、しばらく活動停止しています。

2009年に、うつ病を患っていること、さらに持病の椎間板ヘルニアも悪化し、療養生活を送っていることが明らかになります。この頃撮られた車いすに乗った根津はかなり弱々しい印象でした。

そして、ついに2010年9月に、俳優業からの引退を公表します。演出家、脚本家としての活動は行うけれど、テレビなどの表舞台にも立たないことを言明しました。

右目下直筋肥大、うつ病、椎間板ヘルニアなどの病気を患い、精神的にもかなりつらい毎日だったのではないでしょうか。

俳優という「人に見られる」職業はもう続けられないと判断し、引退を決意し、公表したのではないかと思われます。

安らかにお眠りください

私は、根津甚八という俳優が大好きで、その渋い演技にはいつも魅了されていました。

好きだった俳優さんが亡くなるのはツライですね…。

根津甚八さん、どうか安らかにお眠りください。

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