1月23日、動物プロダクションの飼育員が洗っていたライオンに噛みつかれ、重傷を負うという痛ましい事故がありました。
事故が起きたのは千葉県成田市にある「湘南動物プロダクション」で、撮影のために3人の飼育員が10歳のオスのライオンを洗っていたところ、突然ライオンが28歳の男性飼育員に噛みつき、男性を助けようとした55歳の女性経営者も噛まれました。
男性は首のほか全身を噛まれており、女性経営者も顔を噛まれ、2人とも意識はあるものの重傷だということです。
どうしてライオンは突然に飼育員に噛みついたのでしょうか?
また、成田市にあるのに、なぜ湘南動物プロダクションというの名前なのでしょうか?
今回はこんな疑問に迫ってみたいと思います。
ライオンが突然に噛みついた理由は?
野生を刺激する何か
人に噛みついた10歳の雄ライオンは、いつ頃から湘南動物プロダクションに居たのか分かりませんが、おそらく人に洗ってもらうことは、これまでにもあったと思われます。
それが、なぜ今回、突然に人に噛みついたりしたのでしょうか?
ライオンと言えば、野生動物の代名詞とも言える動物のひとつですが、赤ちゃんライオンの頃から育てていると、まるで大きな猫のように人になついたり甘えたりするのは良く知られています。
ですが、ライオンのような野生動物は、たとえ人に育てられたとしても、必ず「野生」の部分は残っていると言われています。
それが、何かの拍子に刺激されると、突然に本来の激しい本性が現れ、人を襲ったりするというのです。
何が「野生」を刺激するのかは分かりません。
昔、松島トモ子さんと言う女優さんが、TVの撮影でアフリカに行ったとき、わずか10日の間にライオンとヒョウに襲われるということがありました。
おそらくですが、松島さんは野生の動物を刺激し、襲いたくなるような「何か」を持っていたんじゃないかと思います。
今回の事故も、そんな「何か」が10歳の雄ライオンを刺激してしまい、起きてしまったのかもしれません。
ライオンって洗うの?
通常、動物園ではライオンの体を洗うことはしません。
今回起きた事故は、動物プロダクションで起きたものです。動物園とは異なり動物を「商品として」扱うため、動物たちの見た目を綺麗にする必要から体を洗っていたのだと思われます。
ニュースによると「撮影のため」にライオンを洗っていたということですので、TVのCMか、商品広告のスチール写真の撮影か何かの準備をしていたのでしょう。
動物が汚れていて不潔そうに見えたらイメージも悪くなりますよね。
水で洗っていただけなのか、何らかの石鹸(洗浄剤)も使用していたのかは不明ですが、もしかしたら、洗浄剤の臭いが刺激となってしまったのかもしれません。
湘南動物プロダクション
あのソフトバンクのCMで「お父さん犬」白戸次郎を演じたアイヌ犬がいることで湘南動物プロダクションのことをご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
湘南動物プロダクションが、何を行っている会社かと言えば、イベントやTV、CM、映画に出演する動物を貸し出す、ということを行っている会社です。
さまざま種類の犬や猫のほかに、ライオンやパンサーなどの猛獣や、アルパカ、オオカミ、カンガルーなど非常に多くの動物たちがいます。
なぜ湘南なの?
事故が起きた動物プロダクションの名前は「湘南動物プロダクション」と言います。
でも、その所在地は千葉県成田市なんです。なんで「湘南」なんでしょうか?
疑問に思って、調べてみたら、もともとは昭和47年に神奈川県藤沢市で設立された「湘南動物企画」という会社だったことが分かりました。藤沢市は、たしかに湘南ですね。
その後、有限会社湘南動物プロダクションとなり、昭和55年には千葉県東金市に移転します。
業務を続けながら、千葉県内をあちこち移転し、今の成田市には平成22年に移ったようです。
まとめ
ライオンの体を洗浄していた飼育員が噛みつかれ重傷を負ったというニュースについて、
- ライオンが飼育員を噛んだ理由
- 湘南動物プロダクションは何をしているなのか
- 千葉県成田市にあるのになぜ「湘南」なのか
について、ご紹介しました。
もしかしたら、湘南動物プロダクションのライオンの扱いに関して、非難めいた話が出てくるかもしれません。
でも、動物は、TVやCMなどでなくてはならない存在となっています。
そのような動物たちを提供する会社として、長い間業務を続けてきて、実績と信頼のある湘南動物プロダクションは、やはりなくてはならない存在だと私は思います。
怪我をされた飼育員さんたちには、早く良くなって欲しいですね。
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