『人生の楽園』、2018年5月5日放送に登場するのは、石川県七尾市の赤浦潟に住む久保田徹さん(69歳)と澄子さん(69歳)のご夫婦です。
東京の品川で生まれ育った徹さん。自信には故郷と呼べる場所がなく、澄子さんの故郷である石川県輪島市に帰省するのか毎年の楽しみでした。
徹さんはやがて田舎暮らしに憧れるようになり、ついに2017年4月に七尾市の赤浦潟のすぐそばに移住し、長年の夢だった田舎暮らしをスタートさせます。
本記事では、この七尾市の赤浦潟ってどんな所なのか、また近くにある和倉温泉についてご紹介します。
石川県七尾市
赤浦潟
周囲約4.4km、面積0.29k㎡の「赤浦潟」は七尾市内で最大の大きさを持つ淡水湖です。「潟」と名前につくことからも分かるように、昔は海とつながる「入り海(入り江)」でした。
水産資源が豊富だった赤浦潟
縄文時代、赤浦潟の周辺には能登半島最大の集落が形成されていたようで、その名残は「赤浦遺跡」に見ることができます。周囲の山や入り海の豊富な食料のおかげで、1,000年という長い期間にわたり集落が続いていたそうです。
赤浦遺跡からはアサリ、カキやサザエなどの貝殻が発掘されており、かつて赤浦潟が塩水であったことが分かりますが、海水面の上下に伴い、海から切り離された潟湖になったり入り江にもどったりし、それに伴い汽水となったり塩水となったりを繰り返していたようです。
現在は完全に淡水湖となっている赤浦潟ですが、昭和50年(1975年)に防潮水門が設置される前は、海水と淡水が入り交ざる汽水湖でした。そのため、赤浦潟は淡水・塩水の両方に棲む魚介が集まり水産物の宝庫でした。
景勝地 赤浦潟
赤浦潟は景勝地としても知られています。
「鹿島郡誌」(昭和3年刊行)では赤浦潟が名跡として紹介されており、“松百橋(河口の水門付近にあったと言われる)からの情景、特に夕映えの美しさは言い表すことができないほど” と記されています。
昭和17年に能州文化振興会によって公募された『新七尾八景』には、「赤浦潟」が選ばれており版画も作成されています。
現在、この『赤浦潟の夕昭』は東京国立近代美術館に所蔵されています。
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和倉温泉
久保田徹さんの家から車で10分ほどのところにあるという和倉温泉。“海の温泉” が湧き出る和倉温泉の歴史は古く、またその湯脈発見もユニークです。
シラサギ伝説
温泉が湧き出したのが大同年間(806~810年)と言いますから、平安時代の初めの頃のこと。その後の地殻変動で沖合60mの海中に湧き口が移動したと伝えられています。
これを発見したのが和倉に住む漁師夫婦で、永承年間(1046~1053年)だったと言います。その発見のきっかけは次のように伝えられています。
七尾湾の沖合で、傷ついた足を癒すシラサギを見つけた夫婦が、不思議に思って近づいてみると……、そのあたりから温泉が湧き出ていることが分かったのです。(わくらづくし)
和倉温泉の効能
明治時代にドイツで開かれた「万国鉱泉博覧会」で三等賞を得たという和倉温泉の湯。泉質の素晴らしさが認められ、世界に和倉の名前を知らしめた訳ですが、効能についてはどうなんでしょうか?
和倉温泉のお湯の特徴は、海の温泉と言われるだけあって豊富な塩分が特徴となっています。
そして塩分による効能として、次の3つがあげられています(わくらづくしより)。
- 殺菌効果
傷や皮膚病に作用します。 - 保温効果
塩分が皮膚に付着することにで汗の蒸発を抑え、湯冷めを防ぎます。 - 美肌効果
塩分が毛穴を引き締め、肌をなめらかにします。
ほかにも、リウマチ、痛風、神経痛、貧血、虚弱児童、慢性婦人疾患、アトピーなどに効果があり、胃腸痛や貧血症、肥肝症などに飲用効果があるとされています。
和倉温泉のイベント
和倉温泉では年間を通してさまざまなイベントが催されています。
たくさんのさまざまなお祭りのほか、太鼓打競技大会やマラソン大会、ジャズフェスティバルなどが催されますが、やはり人気が高いのは春と夏に開催される花火大会でしょう。
春花火は、今年(2018年)は4月7日(土)に行われ、すでに終了しました。夏花火は、今年(2018年)は、8月2日(木)に行われる予定です。
春夏どちらも、花火の打ち上げ場所は海上となっており、花火の観覧会場へ行かなくとも海沿いに建つ、ホテルや旅館から眺めることが可能になっています。
夏花火についての情報をまとめておきますので参考にしてください。
和倉温泉夏花火
開催日: 2018年8月2日(木曜日) ※小雨決行。荒天時は翌日に順延
時間: 20:30~21:30頃
会場: 和倉温泉わくわくプラザ
打上数: 3,000発。北陸最大級の3尺玉(30号玉)あり。
部屋から花火が見えそうなホテル・旅館をご紹介します。いずれも、花火が打ち上げられる海上に面して建っているところを選択していますが、ご予約の際は花火が部屋から見えるかどうかをご確認ください。
まとめ
本記事では、2018年5月5日放送の『人生の楽園』に登場の久保田徹さん・澄子さんが移住した石川県七尾市にある赤浦潟、和倉温泉についてご紹介しました。
久保田さんご夫妻が移住するときに借りた家は、敷地100坪、畑と納屋付き9LDKの家で、家賃は月6万5千円だそうです。都内に住む感覚からすれば、びっくりするほど安いですね。
最初は移住に反対だったという澄子さんですが、夫の夢を叶えるため移住することを決心し、徹さんをサポートする姿はとても素晴らしいと思いました。
そんな生活の中で澄子さんの夢ややりたいことも実現できるといいな、と思います。
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