1年の最初を飾る流星群は「三大流星群」のしぶんぎ座流星群。
「三大流星群」のペルセウス座流星群やふたご座流星群に比べると、やや地味な印象もありますが、それでも条件が良い時にはほかの流星群に劣らないほどの流れ星が飛びます。
2017年のしぶんぎ座流星群の条件はどうでしょうか。
本記事では、2017年のしぶんぎ座流星群が良く見える日時、方角をご紹介します。
また、過去に撮られたしぶんぎ座流星群の動画もご紹介します。
しぶんぎ座流星群
しぶんぎ座流星群とは
しぶんぎ座流星群は、毎年、年の初めとなる1月1日から1月5日頃にかけて出現し、1月4日前後に極大日を迎えます。
条件がそろっていれば、最大で1時間に20~40個程度の流星を観ることができます。流星群の活動が活発な年は1時間に60もの流星が飛ぶこともあります。
ただ、ピーク(もっともたくさん流れ星が飛ぶ時間)は数時間程度と短いため、ピークから大きくずれた時間での観察では、あまり多くの流れ星を観ることができません。
しぶんぎ座ってどこにあるの?
しぶんぎ座流星群の「しぶんぎ座」は星座の名前なのですが、どこにある星座でしょうか?
実は「しぶんぎ座」は、いまは存在しない星座なのです。
18世紀にフランスのジェローム・ラランドという天文学者が、しぶんぎ座流星群の放射点があるあたりに四分儀座という星座を設定していましたが、1922年に廃止されました。
四分儀とは天体観測に使用する観測機器のことで、星座としてのしぶんぎ座は無くなってしまいましたが、流星群の名前として今も使われています。
2017年のしぶんぎ座流星群は?
2017年のしぶんぎ座流星群の極大時刻は1月3日の23:00頃と予想されています。
例年ですと、もう少し夜明けに近い時刻なのですが、2017年は23時頃と比較的早い時刻に極大時刻を迎えますので、初心者にも観測しやすいのではないでしょうか。
月齢は5.8と太った三日月ですが、極大時刻となる前に月は沈んでしまいます。なので、2017年のしぶんぎ座流星群は、月明かりのない良い条件で観測することができます!
2017年のしぶんぎ座流星群、観測に適した日時と方角
お勧めなのは、次の2日です。
- 1月3日 00:00~夜明け
- 1月4日 00:00~夜明け
1月4日の方は極大時刻に近いためより多くの流星を観ることができそうです。1日だけの観測ならこちらをお勧めします。
しぶんぎ座流星群の見える方角は、下記の星図を参照してください(画像はクリックで拡大します)。
この図は1月4日の午前2時頃の空を示しています。★が放射点を表しており、ちょうど地平線から30°くらいまで上がって、流星の観測もしやすい状態となっています。
このあと明け方にかけて放射点はどんどん高くなっていき、晴れていれば夜が明けるまで観察することができます。
上の図は東京での見え方を図示したものですが、日本国内であれば、場所によって大きな違いはありませんので、北海道の方も九州の方も参考にしていただけます。
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しぶんぎ座流星群の過去動画
いくつか過去に撮影されたしぶんぎ座流星群の動画をご紹介しましょう。
2013年は月明かりの中での観測ということで、空がすこし明るいのが分かります。動画の終わりの方にいくつもの流星が飛んでいます(人工衛星?や、群流星でないものも映っているようです)。
こちらは2014年のしぶんぎ座流星群です。条件もロケーションも良かったようで、暗い星空をバックにたくさんの流星が飛ぶのが映っています。人工衛星もたくさん映っています。
2016年のこちらの動画も多くの流星が映っています。
明け方に近くなると、人工衛星がよく見えるようになるため、光の筋として映り込んでしまうのは仕方がありませんね。
まとめ
本記事では、2017年のしぶんぎ座流星群について、
- しぶんぎ座流星群のよく見える日時
- しぶんぎ座流星群の見える方角
- 過去に撮られたしぶんぎ座流星群の動画
をご紹介しました。
1月のしぶんぎ座流星群は極寒の中での流星観測となります。
風邪をひいたり、体調を崩したりしないように、しっかり防寒対策をして観察してくださいね。
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