クリスマスイブの深夜、サンタクロースが子どものいる家にやってきてプレゼントを置いていく…
子どもにとっては、美味しいご馳走が食べられて、さらにプレゼントがもらえる、素晴らしい夜です。
日本では、これが当然のことのように受け入れられていますが、クリスマスの日になぜサンタクロースと言うおじいさんが、子供たちにプレゼントを配ったりするのでしょう?
そもそも、サンタクロースって何者でしょうか?
知っているようでよく知らなかったクリスマスとサンタクロースの関係についてご紹介しましょう。
サンタクロースのイメージ
私たちのサンタクロースのイメージと言うのは、赤い服を着て白いひげをたくわえた優しそうなお爺さん(写真を参照)という感じですよね?
それに、世界中の子供たちにプレゼントを配るという重労働をしているのに、なぜかちょっと太った姿で描かれることが多いですね(笑
でも、サンタクロースの姿は国によってずいぶん異なった姿をしているって知っていましたか?
国ごとに異なるサンタクロース
日本以外の国では、サンタクロースがどんな姿なのかまとめてみました。
イギリス
サンタクロースとも呼びますが、イギリスではサンタクロースのことをファーザークリスマス(Father Christmas)とも呼びます。しかも緑色のローブを着ていることもあります。
ドイツ
ドイツには、ふつうの赤い服を着たサンタクロースと、黒いサンタクロース(クネヒト・ループレヒト)がいます。赤い服のサンタクロースは、良い子のところにやってきてプレゼントくれますが、黒いサンタは悪い子のところにやってきてお仕置きするのだそうです。黒いサンタは文字通り黒っぽい服を着ており、とても怖そうな顔をしています。
写真の赤い服のサンタクロース(聖ニコラウス)の左奥にいるのが黒いサンタクロースです。
ロシア
ロシアにはジェド・マロース(Дед Мороз)というお爺さんがいます。
服は右の絵のように青い服を着ていることもありますが、赤、白などの場合もあります。
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サンタクロースって誰?
そもそもサンタクロースって、いったい誰でしょうか?
サンタクロース(Santa Claus)は、4世紀頃の聖人、聖ニコラウス(Saint Nicholas)がモデルであると言われています。最近、ときどき話題になることもあるので、あなたも知っているかもしれませんね。
聖ニコラウスについてはこんな話しが残されています。
ある時ニコラウスは、貧しさのあまり三人の娘を身売りしなければならなくなる家族の存在を知った。ニコラウスは真夜中にその家を訪れ、窓から金貨を投げ入れた。このとき暖炉には靴下が下げられていており、金貨はその靴下の中に入ったという。この金貨のおかげで家族は娘の身売りを避けられた。(Wikipedia から引用)
この話しが、夜にサンタクロースがやってきて靴下にプレゼントを入れていくという伝承のもとになっているのですね。
また、“サンタクロース”と言う呼び方は、オランダでこの聖ニコラウスの命日である12月6日を“シンタクラース祭”として祝っていたものが、アメリカに伝わるときに“サンタクロース”として伝わったのが始まりと言われています。
サンタクロースとコカ・コーラ
あなたは、あのコカ・コーラ社のCM(広告)にサンタクロースが使わていたのをご存知でしょうか?
いまでは、サンタクロースと言えば、“赤い服、白いひげのにこやかなお爺さん”、というイメージが世界中に浸透していますが、このイメージを広めたのが他ならなぬコカ・コーラ社の広告である、という話しを知っていますか?
TV番組でもそのように紹介されたことがあるので、あなたも知っているかもしれませんね。
確かにコカ・コーラ社のサイト(『コカ・コーラにまつわる話/サンタクロースとコカ・コーラ』)に書かれている内容を読むと、コカ・コーラの広告が全世界に現在のサンタクロースのイメージを広めた、というように受け取れます。
でも、この話しはいわゆる都市伝説であって真実ではありません。
サンタクロースのイメージを広める役割りを多少なりとも果たしたかもしれませんが、現在のサンタクロースのイメージ自体は、コカ・コーラ社がサンタクロースを広告に採用するよりもずっと前から広まっているのです。
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