男子400mリレーで日本がなんと2位となり銀メダルを獲得しました!
オリンピック陸上競技で銀メダルを獲得したのは、1928年のアムステルダム大会で人見絹江選手(女性)が800mで銀メダルを取って以来88年ぶりだということです。そして男子では日本初ということです!
ゴールした時点では、1位ジャマイカ、2位日本、3位アメリカ、という順位でした。
生中継を見ていた私は、アメリカに勝っての2位にものすごく興奮してしまいました(苦笑
しかし、レース後まもなくアメリカが失格とされ、3位はカナダとされました。
え!? どうしてアメリカは失格なの?
400mリレー、アメリカの失格理由
アメリカチームの走者は、
- マイク・ロジャー(Mike Rodgers)
- ジャスティン・ガトリン(Justin Gatlin)
- タイソン・ゲイ(Tyson Gay)
- トレイボン・ブロメル(Trayvon Bromell)
いったいどの選手がどんな違反を犯したというのでしょう。
生中継とその後のリプレイは何度も見ていますが、ほかの選手が走るのを邪魔したとか、あきらかに見て分かるような違反行為はなかったように思います。
男子400mリレーは、明確な理由が示される間もなく放送が終了してしまったため、公式な理由がまだわかっていません。
ハンドオーバー違反?
現在分かっているところでは、アメリカの失格理由は「ハンドオーバー違反(handover violation)」が原因ではないかということです。
- ハンドオーバー違反(handover violation)
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リレーでは、走者から次の走者にバトンを渡すとき、ある一定の範囲内で行うように定められています。この領域をテイクオーバーゾーン(take-over zone)と言います。
テイクオーバーゾーン内でバトンを渡せなかった場合、つまりテイクオーバーゾーンの手前で、あるいはテイクオーバーゾーンを過ぎてからバトンを渡した場合はハンドオーバー違反とされるのです。
国際陸上競技連盟 IAAF(International Association of Athletics Federations)からは、アメリカの失格は“exchange zone violation(交換ゾーン違反)”(「exchange zone」は「take-over zone」と同じ)という話が出ているそうです。
早すぎたバトンパス
男子400mリレーのリプレイをチェックしたイギリスの新聞社によると、
Just looking at the replay, it looks as though USA made an early pass, between Mike Rodgers and Gatlin. We think.
(リプレイを見ただけだけど、アメリカは、マイク・ロジャーからガトリンへのバトンパスが早すぎるようだ。)
と言っています。
これに対してガトリンはNBCに、
We did the best we could do. I felt like it was a clean exchange, no bobbles. I’m proud of my team-mates, and if my federation wants to go out and protest then they can do so, but I’m proud of my guys.
(俺たちは最善を尽くしたよ。問題のないバトンパスをしたし、ヘマなんてしてないさ。俺はチームメイトを誇りに思っているし、我が国の連盟は抗議したければばそうできる。でも、俺は仲間を誇りに思ってるよ。)
と、彼の心境を語っています。
トリニダードトバゴも失格に
この男子400mリレーでは、アメリカのほかにトリニダードトバゴ(Trinidado and Tobago)も失格となっています。理由は“lane violation(レーン違反)”です。
“lane violation”というのは、自分のレーンからはみ出して走ったり、コーナーをショートカットして走るような行為のことです。
じつはトリニダードトバゴは、すでに男子1600m(4x400m)リレーがこの“lane violation”によって失格となっていますので、これで二度目の“lane violation”ということになります。
今回の男子400mリレーでは、決勝進出8か国のうち2か国が失格してしまったのですね。決勝の舞台でちょっと残念でした。
頑張れアメリカ!
私が覚えている、以前のアメリカは男子400mリレーでも断トツの速さを誇っていました。それが今大会では日本に負け、おまけ失格という結果。なんだかとても悲しいです。
日本が銀メダルをとったのはとても嬉しいのですが、アメリカのことも心配です。
最後に、あえてこう言わせていただきましょう。
がんばれ、アメリカ!
そして、
ニッポン、銀メダル獲得おめでとう!
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