リオパラリンピック競泳女子の代表に選出された池愛理(いけあいり)さんは、まだ17歳の高校生です。
しかし、高校1年のとき出場した2014年アジア競技大会では、50m自由形でアジア新記録で優勝するほどの実力をもったスイマーなんです。
今では立派なアスリートである池さんですが、昔は水泳が大嫌いだったそうです。
なぜ、水泳が嫌いだったのでしょうか? また、なぜいつも笑顔でいるのでしょう?
本記事では彼女についての、そんな疑問にお答えします。
水泳が大嫌いだった池愛理
スポーツが大好きだった
池愛理さんは子供のころからスポーツが大好きだったそうです。
身長が高かったこともあり、勧められて始めたミニバスケットは楽しくて仕方がないというほどに。小学校3年生のときには、週に5回も練習をしていたといいます。さらに、ゆくゆくは陸上もやってみたいと思っていた池さんでした。
そんなスポーツ万能とも言える池さんが唯一苦手としているスポーツがありました。それが水泳だったのです。
スイミングスクールに入っていたのですが、水が怖くて最初の体験会で『絶対に辞める』と言って帰ってきてしまったほどで、その後もほとんどスクールには行かなかったとか。
今の彼女からはとても考えられませんね(笑
病魔に襲われる
小学校3年のときに、池さんは突然、病魔に襲われます。
左ひざに大きな悪性の腫瘍ができ、当初は足を切断するか命を選択するか、というほどの状況だったそうです。
池さんと彼女の家族は、足を切断せずに抗がん剤による治療を選びます。これが奇跡的な効果をあげ、腫瘍を切除する手術が行えるようになりました。
しかし、手術は成功しましたが足の神経に影響が出てしまい、その結果として左の足首から下が麻痺してしまったのです。
水泳を再開する
長い抗がん剤治療と手術後の安静期間の後、医師が池さんにリハビリとして許した運動が、池さんが嫌いだった水泳だったのです。
もともとスポーツが好きだった池さんです。久しぶりの運動は、たとえ水泳であっても楽しかったのでしょう。リハビリを続けるうちにいつの間にか水泳が好きになっていました。
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いつも笑顔の池愛理
池愛理さんのトレードマークとも言える笑顔。
辛いことや悔しいことがあっても、池さんはそれをほとんど表示に出すことがないといいます。
普段の練習のときも、代表合宿のときも、レース後のインタビューのときも、いつも笑顔です。
なぜ池さんはいつも笑顔を絶やさないのでしょうか? その理由を池さんはこう語っています。
いつでも笑顔でいるように心がけています。病気をした時、辛い時もありましたが、それをできるだけ顔に出さないようにしていたら、いい方向へと向かっていきました。だから苦しいことがあっても、笑顔で耐えれば、きっといい方向にいくと信じているんです。
ポジティブな考え方が素晴らしいですね! 大人でも、分かっていても笑顔でいることはなかなか難しいのに、池さんはそれをちゃんと実践しています。
池愛理の経歴
生まれ | 1998年9月12日、茨城県取手市 |
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東京成徳大学高等学校2年、在学中 | |
所属 | MINEMURA ParaSwim Squad(PSS) |
サイズ | 身長 1m78cm、体重は?? 秘密だそうです |
ニックネーム | えのき、進撃の巨人 |
- 中学2年のとき、全国障がい者スポーツ大会で2冠を達成。
- 翌年のジャパンパラでは、50m自由形、100m自由形、100m背泳ぎで、アジア新記録を出して優勝。
- 2014年のジャパンパラでは、50m自由形で自身の持つアジア記録を塗り替えた。
- 2014年のアジアパラ競技大会では5種目に出場し、4つのメダル(金1、銀1、銅2)を獲得。
178㎝の長身と、長い手足を活かしたダイナミックな泳ぎが特徴。
まとめ
若干17歳の高校生スイマー、池愛理さんについて
- 池愛理さんが昔は水泳が嫌いだったこと
- いつも池さんが笑顔を絶やさない理由
- 池愛理さんの経歴
などをご紹介しました。
競泳女子の10代の選手には、一ノ瀬メイさんもいます。日本の10代パワーをリオパラリンピックで世界に見せつけて欲しいですね!
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