すでに3度のパラリンピックに出場しており、25歳ながら今年4度目の挑む山田拓朗(やまだたくろう)選手。
甘いマスクで多くの女性ファンもいる山田拓朗さんですが、パラリンピック・アスリートとはどうあるべきか、はっきりとした自分の考えを持っている「硬派」でもあります。
本記事ではそんな山田拓朗さんに迫ってみたいと思います。
アテネ以来4度目のパラリンピック出場
山田拓朗さんがはじめてパラリンピックに出場したのは2004年のアテネ大会でした。そのときなんと13歳(中学1年生)で、日本パラリンピック史上最年少でした。
その後、北京大会、ロンドン大会にも出場を果たし、今回のリオ大会で4度目のパラリンピック出場となります。
記録の方こそ、前回のロンドン大会での50m自由形の4位が最高であるものの、毎大会成績を伸ばし、昨年グラスゴーで開かれた世界選手権では50m自由形で銀メダルを獲得しています。
この50m自由形では世界ランキングの上位に位置しており、否が応でも今年のリオ大会でのメダル獲得に期待がかかりますね!
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パラ・アスリートとしての山田拓朗の矜持
オリンピック出場を目指していた
山田拓郎さんはもう10年以上も第一線で活躍を続けてきていますが、彼の闘志を支えているものは「世界で勝ちたい」という気持ちです。
山田さんは単なる願望ではなく本気で勝ちたいという思いから、つねにどうしたら速く泳げるかという試行錯誤を続けているのです。
その強い意志は、すでに小学校3年生のころから健常者と同じ練習をこなし、健常者の子供たちと同様に山田さんもオリンピック出場を目標にしていたというところにも表れています。
山田さんによると、パラリンピックに13歳で出場したのはオリンピックへ出場するためのステップという感覚だったというのです。
なんという上昇志向なのでしょう!
障がいのあるなしに関係なくすごい選手に
現在、パラリンピアンとして第一線で活躍している山田さんは、パラリンピックの環境やパラリンピアンのあり方には歯がゆい思いをしているといいます。
どこに歯がゆさを感じているのでしょうか?
それは、オリンピック出場を目指す選手たちとパラリンピック出場を目指す選手たちの意識や技術の違いです。
山田さんは、パラリンピック出場を目指す選手はオリンピックに比べてずっと人数は少ないけれど、世界で勝つための思いの強さやレベル、意識に差があるべきではないと、言っています。
『障がいがあるのに頑張ってるね』と思われるようなレベルではなく、障がいのあるなしに関係なくすごい選手は見ただけですごさが分かる、そこを目指す必要があるというのです。
山田さんの、あくまで上を目指す強い意識と練習に対する厳しい姿勢は、このような考えによるものなんですね。
山田拓朗の経歴
生まれ | 1991年4月12日(25歳)、兵庫県三田市 |
---|---|
所属 | NTTドコモ |
サイズ | 身長 1m76cm |
成績
2004年 | アテネパラリンピック | 50m自由形 予選敗退 400m自由形 予選敗退 |
---|---|---|
2008年 | 北京パラリンピック | 100m自由形5位 |
2012年 | ロンドンパラリンピック | 50m自由形4位 |
2015年 | ジャパンパラ水泳競技大会 | 50m自由形 優勝 100m自由形 優勝 |
2015年 | 日本身体障がい者水泳選手権大会 | 50m自由形 優勝 100m自由形 優勝 |
2015年 | グラスゴー世界選手権 | 50m自由形 銀メダル |
山田拓朗の出場種目
9/9(金) | 22:47~ | 自由形 | S9予選 |
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9/12(月) | 22:56~ | 自由形 | S9予選 |
9/13(火) | 22:23~ | 自由形 | S9予選 |
9/15(木) | 22:30~ | バタフライ | S9予選 |
※日時は日本時間です。試合日時は変更になる可能性があります。
まとめ
本記事では、山田拓朗さんについて
- 4度目のパラリンピック出場
- パラリンピアンとしての高い意識
- 経歴と成績
についてご紹介しました。
山田さんは25歳。選手の少ない20代の競泳パラリンピアンの中にあって、まだまだ伸びしろがある選手としても期待されています。
4度目の正直ではありませんが、リオパラリンピックでぜひメダル獲得を実現してほしいですね!
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