学校給食からソフトめんが消えていく理由は?通信販売で買える?

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学校給食の人気メニューのひとつだった「ソフトめん」が姿を消しつつあることを毎日新聞が伝えています。

「ソフトめん」と聞いて、懐かしく思うのはだいたい50歳前後の「アラフィフィ世代」。

給食の献立が発表されると、真っ先にチェックしたのはソフトめんが出る日で、その日をワクワクして待っていた人も多かったようです。

そのソフトめんが学校給食からなくなりつつあるのは、なぜなのでしょうか?

ソフトめんを通信販売で買って、家庭で楽しむことはできるのでしょうか?

どこに行けばソフトめんを食べることができますか?

今日はこんな疑問にお答えしようと思います。

目次

ソフトめんとは?

ソフトめんとはいったいどのようなものでしょうか?

ソフトめんの誕生

ソフトめん(ソフトスパゲティ式めん)

全国製麺協同組合連合会によると、正式名称は「ソフトスパゲティ式めん」というものだそうです。いやぁ、こんな長い名前だったとは知りませんでした(苦笑

給食には必ず牛乳が出ますが、中華麺やうどんのように汁がある麺だと合いません。そこで、牛乳と合うようにパン用の全粒粉を原料とした麺を1960年代に開発したのだそうです。

メニューとしては麺にソースを絡めるものが中心でした。

上の写真は市販のものでパッケージに印刷がありますが、学校給食に出てていたソフトめんのパッケージには何も印刷されていませんでした。

東日本のみで普及

東京都では1965年1月、全国に先駆けて給食にソフトめんを正式採用しました。

その後、ソフトめんは全国に広がっていきますが、学校給食の定番メニューとなったのは中部以東の東日本だけでした。

ソフト面の採用には地域によってばらつきがあったようで、同じ年代の人であってもソフトめんを給食で食べたことがない人もいます。

大阪府学校給食会は、

経緯は分からないが、ソフトめんは、現在はもちろん以前から府内では提供されていない

と話しています。

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ソフトめんが学校給食から姿を消しつつある理由は?

東京都では年1回、「懐かしの給食メニュー」としてソフトめんを提供していましたが、今年度から中止になり毎した。

なぜ、学校給食からソフトめんが消えつつあるのでしょうか?

その理由は大きく分けて2つあります。

ひとつは、ソフトめんの製造業者の減少。もうひとつは、製麺業者の負担が大きいこと、です。

ソフトめん製造業者の減少

茨城県内では、三十数年前には約15社あったソフトめんの製造業者が、現在は9社にまで減少しました。また、水戸市、ひたちなか市など6市町に卸していた業者1社が今年廃業しました。

群馬県では、学校給食会で取り扱うソフトめんの5割以上を納めていた業者が、昨年度末でそふとめんの製造を辞めてしまいました。

なぜ製造業者が減っているのでしょうか?

その理由は、全国学校給食めん協議会の脇田祐輔会長によると、

2009年に文部科学省から出された通知『学校における米飯給食の推進について』の影響が大きい。米飯給食を週3回から週4回に増やす新たな目標が設定された。パン給食の日もあるので麺給食の比率がそもそも少なくなってしまった

のだそうです。

ソフトめんに限定しなくてもいいですが、「めん給食の日」というものがあってもいいんじゃないかな、と思いますがどうでしょう?

製麺業者の負担が大きい

ソフトめんは小学生用の場合、じつは麺の量が低中高の学年ごと、そして教員用とで違っているのです。

さらに、ソフトめんの配送は、配送当日に90℃の温度で40分間蒸気殺菌を行い、学級ごとに人数分の容器に入れ、給食の直前(午前11時ごろ)に学校に届ける必要があります。もちろん、容器の回収もその日に行います。

今は、袋に入ったソフトめんを自分で開けて器に入れるのではなく、あらかじめ容器に入った状態で配送されてくるのですね。これは知りませんでした。

茨城県笠間市でソフトめんの提供を続けている笠間ソフトメン橋本派の石上渉社長(38歳)は次のように話しています。

ソフトめんは正直、コストに見合わない。でも、給食のバリエーションは必要だと思う。私たちが味わった『今日はソフトめんだ!』と喜んだあのワクワク感を今の子どもたちにも残してあげたい。

ソフトめんは通信販売で買える?

すでに小学校を卒業してン十年も経ってしまったけど、またあのソフトめんを食べたいと思う方もいますよね。今、ソフトめんはどうすれば手に入るでしょうか?

じつは、今は通信販売でソフトめんが手軽に買えるんです。

たとえば、犬田製麺の「あのころ学校給食で食べた懐かしのソフト麺」シリーズ。たらこ味、ナポリタン、ペペロンチーノ、など3種類の味が楽しめます。

犬田製麺 あのころ学校給食で食べた懐かしのソフト麺

また、勝又製麺の「昔なつかしソフトめん」は、むかし学校給食に出ていたものととてもよく似たソフトめんです。
勝又製麺 昔なつかしソフトめん

このように、ちょっとググるだけでさまざまなソフトめんがヒットしますので、昔を懐かしみたい方、どんなものか一度食べてみたい方は、ぜひ通販を利用してみてください。

まとめ

本記事では、

  • ソフトめんが学校給食から減っている理由
  • ソフトめんは通信販売で買えるか

についてご紹介しました。

私自身も学校給食でソフトめんを食べた世代です。

当時、ソフトめんが出る日を楽しみにしていた覚えがありますね。それと言うのも、美味しいと思えるメニューがほかに無かったということがあります。

いずれはソフトめんが学校給食から完全に消えてしまうのかもしれません。

今は、栄養バランスが考えられた、しかも昔よりずっと美味しい給食が食べられるのですから、ソフトめんにこだわらず、子どもたちにとって良いものが選ばれていけばいいのではないかな、と思います。

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