大正池から徳沢あたりまでを「上高地」とした場合、端から端までは距離にして約10km、歩けば約3時間かかるほど広さがあるため、全部を歩いて回れる自信が無いという人もいると思います。
疲れてしまって歩けないとき、頼りになる「足」としてタクシーが利用できると嬉しいですよね。あるいは、レンタルサイクルなど、自転車が利用できても嬉しいかもしれません。
本記事では、上高地内の移動方法について解説していますので、足にちょっと自信の無い方は参考にしてみてください。
上高地内での移動
タクシーや自転車を利用した上高地内の移動についてまとめると次のようになります。ここで「上高地内」と言っているのは、大正池よりも奥(河童橋側)のエリアを指しています。
タクシーは、大正池と上高地バスターミナルの間で利用可能だが注意が必要。
自転車は、基本的には上高地内では利用はできない。
つまり、上高地内の移動は自分の足で歩く徒歩か、バス(大正池〜上高地バスターミナル)が基本、と言うことになります。
もう少し詳しく解説しましょう。
タクシーでの移動
タクシーでの移動は、大正池(大正池ホテル前)と上高地バスターミナル(上高地BT)の間のみで可能です。
上高地BTから大正池(あるいは帝国ホテル前)に行くには、BTでタクシーを待ち、やって来たタクシーに行き先を伝えるだけです。
大正池(あるいは帝国ホテル前)から上高地BTに行くには、次の2つの方法があります。
- 沢渡から回送で上がってくるタクシーをつかまえる方法
- 上高地BTの配車センターに電話をかけ、タクシーに迎えに来てもらう方法
「回送で上がってくるタクシー」とは、沢渡からお客さんを載せずに「空車」状態で上高地BTへやってくるタクシーのことです。
利用の仕方は、大正池(帝国ホテル前)のあたりで待っていて空車のタクシーが来たら手を上げてつかまえる感じになります。街でタクシーを利用するのと変わりません。
上高地BTへ行くためにタクシーをつかまえようと、何組もの観光客が大正池付近の車道で待っていることもあり、回送のタクシーが来たとしても、かならずつかまえられるとは限らないことに注意が必要です。実際には、タクシーがいつやってくるか分からないので、行動時間に余裕がないとなかなか利用しづらいでしょう。
タクシーに、上高地BTから大正池(帝国ホテル前)に迎えに来てもらう方法はいちばん確実のように思えますが、大きな注意点があります。それは、
上高地BTでタクシー待ちをしている人がいるときには来てもらえない
ということです。
配車センターに電話をしてみないとタクシーを配車してもらえるか分かりません。とくに週末や上高地が混雑する時期は、まず配車してもらえないと思っておいた方が良いです。
なお、たとえば上高地BTから大正池まで迎えに来てもらうことができた場合、運賃がかかるのは「大正池→上高地BT」のみで、迎えに来てもらうときの「上高地BT→大正池」の運賃はかかりません。
自転車での移動
上高地公園線(県道24号)をのぞいて、上高地内を自転車で通行(自転車に乗って移動)することはできません。
上高地公園線は自転車での通行が可能ですので、大正池と上高地BTの間だけは自転車での移動が可能です。
ただし、上高地内にレンタサイクル(レンタルサイクル)はありませんので、上高地公園線を自転車で利用するのは上高地に自転車でやってくる人たちにほぼ限られる、と言って良いかもしれません。
この場合、自転車は上高地BT内に駐輪し、上高地内はバスまたは徒歩で移動ということになります。
- 梓川の左岸および右岸の遊歩道・登山道
- 梓川右岸の道路
- 大正池の焼岳側にある道路
以上のように、上高地内のほとんどすべての場所で、自転車で通行することができません。
上高地内にある駐輪場
意外にご存じない方も居らっしゃるようなので、上高地にある自転車の駐輪場の場所をご紹介しておきます。
駐輪場は、上の地図の赤い丸にPの字のマークがある場所です。ちょうどバスターミナルに入る直前の右側にあります。
ストリートビューでは、右側の茶色い土の所が駐輪場です。舗装道路の奥、バスがたくさん停まっているところはバスターミナルです。駐輪場の案内の部分を拡大したのが下です。
駐輪場はかなり広いので、いっぱいで自転車が駐められない、ということはまずないと思います。係の人が居る場合は、誘導にしたがって自転車を駐めてください。駐車料金が無料なのはありがたいですね。
まとめ
上高地内の移動手段として、タクシーおよび自転車が利用できるのは大正池と上高地BTの間だけで、いずれも上高地公園線のみです。
タクシーは、上高地BTから大正池方面への移動には利用可能ですが、逆方向の場合は回送タクシーをつかまえるか、大正池あるいは上高地帝国ホテル入り口まで迎えに来てもらうことになりますが、かならずタクシーが利用できるとは限らず、利用しづらい面があります。
自転車は、上高地内にレンタルサイクルは無く、また上高地内のほぼ全域で利用が禁止されているため、散策時の足代わりにすることはできません。
上高地内の移動は、
大正池と上高地BTの間であれば、バス
上高地内全域については遊歩道を、徒歩
が基本的な移動手段となります。
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