ボブディランはなぜ黙っているのか?ノーベル賞受賞を辞退する?

当ページのリンクには広告が含まれています。

10月13日に、2016年のノーベル文学賞がボブ・ディラン(75歳)に決まって以来10日になろうとしていますが、いまだにボブ・ディランは受賞について何のコメントも発表していません。

ノーベル賞の選考委員会は、ボブ・ディランに再三連絡を取ろうとしましたが本人と一度も連絡が取れず、17日には彼と連絡を取ろうとすることをやめてしまっています。

ボブディランはなぜ、ノーベル文学賞について何も語らないのでしょうか?

 
ボブ・ディランがノーベル文学賞を受諾するとの意向を示したことに関する記事はこちらから。

[clink url=”https://topiclouds.net/music/bob-dylan-will-accept-nobel-prize-for-leterature/”]
 

目次

ボブ・ディランのノーベル文学賞受賞

ボブ・ディランの受賞に対する賛否

今年のノーベル文学賞は、ミュージシャンであるボブ・ディランが受賞したことについて、世界中で賛否両論が巻き起こりました。

「ボブ・ディランの音楽や歌詞の文学性が評価された結果である」「芸術の垣根を取り払う英断である」として受賞を歓迎する人たちがいる一方で、「ボブ・ディランは文学作品を書いていない」「文学賞がミュージシャンに与えたら文学者は賞賛される機会がなくなる」などの受賞に対して批判する声もあります。

ノーベル賞選考委員会はノーベル文学賞での「文学」の意味を大きく変ようとしているのではないか、とも言われています。

ボブ・ディラン自身は受賞を喜んでいるのか?

ノーベル文学賞の受賞について、ボブ・ディラン自身はどう思っているのでしょうか?

今日まで、ボブ・ディラン自身あるいは彼の関係者からさえも、受賞に関して彼がどう思っているのかについて知ることができる情報はありません。

しかし、少なくともノーベル文学賞の発表からしばらくは、受賞を好意的に捉えていた思われるフシがあります。

それは、オバマ大統領がボブ・ディランのノーベル文学賞受賞を称えるツイートを、ボブ・ディランのTwitter公式アカウントがリツイートしていること、公式ページにノーベル文学賞受賞者という表示をしていたことから伺えます。

[adSense]

ボブ・ディランはノーベル賞を辞退する?

辞退の状況証拠?

ここにきて、ボブ・ディランはノーベル文学賞の受賞を辞退するのではないか、という憶測が流れ始めています。

理由は、受賞の発表以来一度もノーベル賞受賞に関して頑なとも思えるくらい何のコメントも発表していないこと、そして、公式サイトに表示されていたノーベル文学賞受賞者の表示を最近になって取り除いた、からです。

このノーベル文学賞受賞者の表示は、公式サイト内にあるコンサート日程や作品の紹介をしているページ内にあったということです。

公式サイトからこの表示が削除されていたのが確認されたのが10月21日ですので、もしかしたら受賞に関する考えが変わったのは比較的最近であるのかもしれません。

このような「状況証拠」から、ボブ・ディランはノーベル文学賞と距離をおいているように考えられ、受賞を辞退するのではないか、と思われているのです。

もし受賞を辞退することになると、ゲルハルト・ドーマク(1947年、ノーベル生理学・医学賞)、ボリス・パステルナーク(1959年、ノーベル文学賞)、ジャン=ポール・サルトル(1964年、ノーベル文学賞)、レ・ドゥク・ト(1973年、ノーベル平和賞)に続く、5人目のノーベル賞の辞退者となります。

ノーベル賞選考委員会の努力

ノーベル賞選考委員会は、ノーベル文学賞の発表から再三にわたってボブ・ディランと連絡をとろうとしてきました。

受賞決定直後の連絡では、「寝ている」(マネージャの言)という理由で本人と連絡がとれず、それから丸1日たった時点では「受賞決定者がこれほど長く沈黙した例はなく非常に珍しい」と選考委員の1人は言っていました。

その後の連絡の努力もむなしく連絡は依然とれない状態が続き、とうとう10月17日、ノーベル賞選考委員会はボブ・ディランと連絡をとることを諦めてしまいます。

10月22日には、ノーベル賞選考委員会のメンバーであるペール・ウェストベリ氏は、ボブ・ディランのこのような沈黙は『無礼かつ傲慢』であると強く批判しました。また氏は『この事態は予測しなかった。ノーベル賞を欲しくないのだろう。自分はもっと大物だと思っているのかもしれない。あるいは反抗的なイメージのままでいたいのかもしれない』と推測しています。

まとめ

本記事では、ノーベル文学賞を受賞したボブ・ディランが沈黙を貫いていることに対して、ボブ・ディランはどう考えているのか、ノーベル賞を辞退するのか、といった観点から現在分かっている情報を整理してお伝えしました。

ノーベル賞という権威にたいして、まったく興味が無いかのようなボブ・ディランの態度は、まことに彼らしいと言えると思います。

何食わぬ顔をして12月10日のノーベル賞授与式にボブ・ディランは参加するのではないか、と言っている人もいます。

しかし、彼がノーベル賞授与式でメダルを受け取り、記念のスピーチ(彼の場合は演奏?)をする様子を観てみたい気持ちはありますが、5人目の辞退者となってもそれはそれで彼らしくて良いんじゃかな、と私は思っています。

あなたはどう思いますか?

コメント

コメントする

目次