美ヶ原と上高地は1日で回れる?【検証】強行1日・推奨1泊2日・余裕の2泊3日 全パターン移動シミュレーション

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長野県の観光マップを広げると、左上に「上高地」、その右側に「美ヶ原高原」が見えます。

「あれ、意外と近いじゃないか。これなら1日で両方回れるんじゃない?」

そう思った方、いらっしゃいませんか?実は、私も最初はそう考えていました。

でも、実際に調べてみると少し事情が違います。この2つの絶景スポットの間には、険しい北アルプスの山々と松本市街地があるんです。「地図の見た目」と「実際の移動時間」には、思った以上のギャップがあります。

この記事を読めば、「自分に合ったプランはどれか」が具体的にわかります。2025年の最新時刻表に基づいて、3つのパターンをシミュレーションしました。

  1. 【検証1】1日強行プラン(車): 朝4時出発で挑む限界旅程
  2. 【検証2】1泊2日プラン(公共交通): 車なしでも確実に行ける王道ルート
  3. 【検証3】2泊3日プラン: 天候リスクも回避できる余裕の旅

結論から言うと、車なら「朝4時発」で可能です。公共交通機関なら「1泊2日」がおすすめです。体力と旅のスタイルに合わせて、ぴったりのプランを見つけてくださいね。

本記事は2026年1月時点での情報をもとに作成されています。

目次

【結論】1日周遊は「車で早朝出発」なら可能ですが、条件があります

まず結論からお伝えしますね。

美ヶ原と上高地を同日に観光することは「不可能」ではありません。ただ、いくつかの条件をクリアする必要があります。

公共交通機関(電車・バス)での1日周遊は、正直なところかなり難しいです。移動の接続が悪く、松本駅で1時間以上の待ち時間が発生することもあります。

そうなると、どちらかの観光時間がほとんど取れなくなってしまうんですよね。

一方、自家用車またはレンタカーであれば物理的には可能です。ただし、以下の3つの条件を満たせる方におすすめしています。

こんな方なら1日プランに挑戦できます

  1. 朝4時に出発できる体力がある
    日の出とともに動き出し、午前中で一つ目のスポットを楽しむスピード感が必要です。
  2. 山道の運転に慣れている
    美ヶ原へのビーナスライン、上高地への国道158号線は、どちらもカーブの多い山道です。
  3. 「ハイライトだけ見る」で満足できる
    上高地なら河童橋周辺のみ、美ヶ原なら美しの塔周辺のみ。奥地までトレッキングする時間は取れません。

「ゆっくり散策したい」「朝はホテルの朝食を食べてから出発したい」という方は、1泊2日プランを検討してみてください。無理なく両方を楽しめますよ。

【検証1】1日強行プラン(車・レンタカー)|雲海と河童橋を両取りする

04:00発の1日強行プランを時系列で示すタイムライン図。左に朝日の美ヶ原、中央に移動中の車、右に上高地の河童橋を配置

「1日で両方を攻略したい!」という方のために、最適なルートをご紹介します。

ポイントは「美ヶ原を先に訪れる」ことです。

なぜ「美ヶ原先発」がおすすめなのでしょうか?

理由1:美ヶ原は「朝」の景色が格別です

美ヶ原高原の最大の魅力は、標高2,000mからの早朝の雲海です。東の空から昇る朝日も見逃せません。

山の天気は変わりやすく、昼になると雲が湧いて景色が霞んでしまうことがよくあります。午後は逆光になりやすいので、写真を撮るなら断然朝がベストです。

理由2:上高地はマイカー規制があります

上高地へは車で入れません。沢渡(さわんど)駐車場でシャトルバスに乗り換える必要があります。

この乗り換え時間を考慮すると、時間の読める早朝に美ヶ原を済ませてしまう方がスケジュールが安定します。

逆に「上高地先発」にしてしまうとどうなるか。上高地を楽しんでから移動して美ヶ原に着く頃には14時過ぎです。雲海はすでに消えていて、景色が霞んでいる可能性が高くなります。

タイムラインシミュレーション(04:00〜16:00)

実際のスケジュールを見ていきましょう。

04:00 松本を出発します

松本市内のホテル、またはインター周辺をレンタカーで出発します。まだ街は眠っています。

少し眠いですが、ビーナスラインを目指しましょう。この時間なら渋滞はありませんよ。

05:00 美ヶ原に到着。日の出・雲海を楽しみます

美ヶ原自然保護センター、または山本小屋ふる里館の駐車場に到着します。ちょうど日の出の時間です。

車を降りた瞬間、冷涼な空気と共に眼下に広がる一面の雲海を見ることができるかもしれません。北アルプスの山々が朝日に染まる「モルゲンロート」は本当に美しいですよ。

コンビニで買っておいたおにぎりを食べながら、絶景の朝食タイムを楽しんでくださいね。王ヶ頭ホテル周辺(往復約2時間)や美しの塔(往復約1時間)までの散策も可能です。

08:00 美ヶ原を出発。移動を開始します

一般の観光客が増え始める前に、美ヶ原を離れます。ビーナスラインを下り、松本市街地を抜け、上高地方面へ向かう国道158号線に入ります。

この時間帯、松本市街地(特に国道19号)は通勤ラッシュが始まっています。8時前ならギリギリ大きな渋滞には巻き込まれずに済むでしょう。

国道158号線は狭いトンネルとカーブの連続です。対向車(特に大型バス)に注意しながら、慎重に運転してくださいね。

10:00 沢渡(さわんど)駐車場に到着します

上高地の玄関口、沢渡に到着です。ここで車を停め、シャトルバス(またはタクシー)に乗り換えます。

GWや夏休み、紅葉シーズンは、この時間には既にメインの駐車場が混雑していることもあります。少し離れた駐車場に誘導された場合は、プラス30分程度のロスを見込んでおくと安心です。

11:00 上高地に到着。ランチと散策を楽しみます

上高地バスターミナルに到着です。ついに2つ目の絶景スポットですね。

ここから河童橋までは徒歩15分。梓川の清流と穂高連峰の雄姿が目の前に広がります。

滞在時間は約3.5時間。大正池まで戻って歩くには時間が足りませんが、河童橋から明神池方面へ少し足を延ばしたり、五千尺ホテルのラウンジで優雅なランチを楽しむ時間は十分にありますよ。

14:30 上高地を離れます。帰路につきます

帰りのバスが混み始める前に、上高地を後にしましょう。この時間を過ぎると、帰りのシャトルバス待ちで長い行列に並ぶことになるかもしれません。

判定: 〇(可能)または (運と頑張りが必要)

このプランなら、美ヶ原の「雲海」と上高地の「河童橋」という、それぞれのハイライトを1日で楽しむことができます。

でも、これはあくまでも計算上の話しです。途中で道が渋滞していたら、たぶんその後の工程は予定通りにいかなくなるでしょう。

【検証2】1泊2日プラン(公共交通機関・車なし)|王道のゴールデンルート

松本駅を中心に上高地と美ヶ原への往復矢印が伸びる8の字ルートの概念図

「運転はしたくない」「お酒も飲みたい」「もっとゆっくりしたい」という方には、公共交通機関(電車・バス)を使った1泊2日プランがおすすめです。

車なしで回る場合に知っておいていただきたいのは、「直行便がない」ということです。

美ヶ原と上高地を直接結ぶバスはありません。必ず一度、ハブステーションである「松本駅」に戻る必要があります。

これを逆手に取って、松本駅を拠点に「8の字」を描くように移動するのがコツです。

1日目:上高地を歩き尽くしましょう

まずは上高地へ向かいます。上高地は午後よりも午前中の景色が澄んでいて美しいので、初日の朝イチからスタートするのがおすすめです。

08:00 松本駅を出発します

アルピコ交通上高地線(電車)に乗り、新島々駅へ。そこからバスに乗り換えます。乗り換えもスムーズですよ。

09:30 上高地に到着します(大正池で下車)

ぜひ終点のバスターミナルまで行かず、手前の「大正池」でバスを降りてみてください。大正池の立ち枯れた木々と焼岳の景色は、上高地を代表する絶景です。

09:30〜15:00 上高地ハイキングを楽しみます(約5.5時間)

大正池から自然研究路を歩き、田代湿原を経て河童橋へ(約1時間20分)。河童橋周辺で早めのランチを食べたら、午後はさらに奥の明神池へ往復(約2時間30分)してみてください。これぞ上高地、というルートを余すことなく楽しめますよ。

15:00 上高地バスターミナルを出発します

帰りのバスで松本駅へ戻ります。

16:45 松本駅に到着します

松本市内のホテルにチェックイン。夕食は松本名物の馬刺しや蕎麦、地酒で乾杯しましょう。体力に余裕があれば、ライトアップされた松本城を見に行くのもおすすめです。

    2日目:美ヶ原の高原散歩を楽しみましょう

    2日目は美ヶ原高原へ。ここで大切なのが「美ヶ原高原直行バス」の予約です。

    ポイント: 直行バスの予約を忘れずに

    松本駅から美ヶ原高原(美ヶ原自然保護センター)への直行バスは、例年6月〜9月頃の特定日(主に土日祝)などに運行されます。本数は1日1〜2往復程度と少ないので、事前予約をお忘れなく。

    08:15 松本駅を出発します(直行バス)

    この朝一番のバスに乗ることが大切です。これを逃すと、タクシーで片道1万円以上かかってしまいます。

    09:30 美ヶ原自然保護センターに到着します

    標高2,000mの世界へ到着です。バスを降りた瞬間、冷涼な風が吹き抜けて気持ちいいですよ。

    09:30〜13:30 美ヶ原ハイキングを楽しみます(約4時間)

    センターを出発し、王ヶ頭ホテルへ。そこから「美しの塔」を目指して高原の遊歩道を歩きます。道は整備されており、スニーカーでも問題ありません。王ヶ頭ホテルのカフェで絶景を見ながら名物のカレーやシチューを食べたり、牧場で搾りたての牛乳を使ったソフトクリームを食べる時間も十分にありますよ。

    13:45 自然保護センターを出発します(帰りのバス)

    帰りのバスでお昼寝タイム。遊び疲れた体を休めてくださいね。

    15:00 松本駅に到着します

    お土産を買って、特急あずさや高速バスで帰路につきましょう。

      判定: ◎(おすすめ)

      このプランなら、移動のストレスを最小限に抑えつつ、両方のメインスポットを「歩いて」楽しむことができます。車を運転しない分、景色をゆっくり眺めたり、旅先でお酒を楽しんだりできるのも嬉しいポイントですよね。

      【検証3】2泊3日プラン|天候リスクを回避する「余裕」の旅

      日程とお金に余裕があるなら、2泊3日が一番のおすすめです。

      山の天気は変わりやすいですよね。「せっかく行ったのに雨だった」というリスクを最小限にするには、日程に余裕を持たせるのが一番です。

      美ヶ原の「霧」と上高地の「雨」を避ける柔軟性

      たとえば、こんなプランはいかがでしょうか。

      1日目

      上高地へ直行し、上高地内のホテル(西糸屋山荘や上高地帝国ホテルなど)に宿泊します。上高地に泊まる最大の楽しみは、「満天の星」と「誰もいない早朝の河童橋」です。

      これは日帰りの方には見られない、宿泊者だけの特権ですよ。

      2日目

      昼前に上高地を出て松本へ移動。午後は松本城観光や、中町通りの白壁土蔵が並ぶエリアでのカフェ巡り、草間彌生作品で有名な松本市美術館などを楽しみます。

      宿泊は少しリッチに「美ヶ原温泉」または「浅間温泉」の旅館へ。翌日の美ヶ原へのアクセスも良く、温泉で旅の疲れを癒せますよ。

      3日目

      美ヶ原高原へ。最終日に高原の絶景を持ってきて、旅の締めくくりを素敵なものにしましょう。3日目の天気が悪そうなら、2日目の午後にタクシーなどで美ヶ原に行くプランに変更することもできますよ。

      中日(なかび)を作ることで、天候を見ながら柔軟に予定を調整できます。これが大人の余裕ある旅ですよね。

      失敗しないための重要チェックリスト(移動の罠)

      満車の駐車場マーク、カレンダー、スマホ予約画面の3つのアイコンで移動の罠を警告するチェックリスト図

      最後に、どのプランを選ぶにせよ知っておいていただきたい「移動の注意点」をお伝えします。当日慌てないように、ぜひ事前にチェックしてください。

      1. 沢渡(さわんど)駐車場の「満車」にご注意を

      上高地へのマイカー乗り換え地点である「沢渡駐車場」。GW、お盆、紅葉シーズンの連休などは、朝8時〜9時の時点で満車になることがあります。

      満車だった場合、少し離れた臨時駐車場に回されます。そこからシャトルバス乗り場までの移動で30分〜1時間程度のロスが発生します。

      ハイシーズンに行く場合は、朝4時台の到着を目指すか、事前に駐車場の空き状況を確認できるSNSなどをチェックしておくと安心ですよ。

      2. 美ヶ原直行バスの「運行日」と「予約」を確認しましょう

      先ほども触れましたが、松本駅から美ヶ原への直行バスは毎日は走っていません。

      平日は運休している期間が多いので、うっかり平日に行ってしまうと公共交通機関でのアクセス手段がなくなってしまいます。タクシーは片道1万円以上かかります。

      必ず事前に「アルピコ交通」や「松本市」の公式サイトで、最新の運行カレンダーを確認してください。Web予約も済ませておいてくださいね。

      まとめ

      美ヶ原と上高地。信州が誇る2大絶景は、地図上の見た目以上に「遠い」存在です。

      でも、正しい知識と無理のない計画があれば、1回の旅行で両方を満喫することは十分に可能ですよ。

      • 体力と運転に自信がある方なら
        レンタカーで「朝4時発・美ヶ原先発」の1日強行プランに挑戦してみてください。雲海と河童橋の両方を楽しめる、素敵な思い出になるはずです。
      • ゆっくり景色を楽しみたい、お酒も飲みたい方なら
        「1泊2日」がおすすめです。松本駅を拠点にすれば、車がなくてもスムーズに回れますよ。

      あなたはどちらのタイプですか?

      無理のない計画で、素晴らしい信州の旅を楽しんでくださいね。まずは、松本の宿と直行バスの予約状況をチェックするところから始めてみましょう。

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