スペイン1部のラスパルマスへの移籍が破談となった鹿島の柴崎岳(しばざきがく、24歳)選手が、同じくスペインの2部テネリフェに移籍することが1月31日に明らかになりました。
移籍先となるCDテネリフェ(Cloub Deportivo Tenerife)のWEBサイトでも柴崎選手の移籍が報じられています。
柴崎選手が移籍を目指していたラスパルマスも、移籍が決まったテネリフェもカナリア諸島を本拠地とするクラブですが、このカナリア諸島がどこにある、どんな島々なのかご存知でしょうか?
名前はよく耳にするものの、意外に知らない人が多いようです。
今日は、カナリア諸島についてご紹介したいと思います。
スペイン領カナリア諸島
7つの島からなる群島
カナリア諸島は、アフリカ大陸の北西に位置する7つの島からなる群島で、スペイン領です。
ずいぶん、スペイン本国から離れているんですね。アフリカ大陸と一番近いところでも約100kmの距離があるんです。
カナリア諸島の島をもう少し拡大すると、こんな感じの島からなっています(クリックすると拡大します)。
西(左)から順に、
- エル・イエロ島
- ラ・パルマ島
- ラ・ゴメラ島
- テネリフェ島
- グラン・カナリア島
- フエルテベントゥーラ島
- ランサローテ島
です。
テネリフェ島は、CDテネリフェの本拠地で政庁所在地は「サンタ・クルス・デ・テネリフェ」。テネリフェの南十字、という意味です。
グラン・カナリア島は、柴崎選手の移籍が叶わなかった1部チーム、ラスパルマスの本拠地があるところで、政庁所在地は「ラス・パルマス・デ・グラン・カナリア」です。大カナリアのラスパルマスという意味でしょうか。
スペイン語って、なんかリズムが良くてみなカッコよく聞こえますよね。
カナリア諸島の成り立ちと自然
カナリア諸島は火山島で、周囲は約2,000mもの深さがあります。
古い時代(白亜紀)にできた島で、今日までヨーロッパ大陸やアフリカ大陸から隔絶されてきたため、固有の生物が多く存在しており、生物学的にとても重要な地域とされています。
固有種の多い島と言うと、アフリカ南東部にあるマダガスカル島を思い出しますね。(ただし、マダガスカル島は、以前は大陸とつながっていたものが離れてできました)
カナリア諸島には4つの国立公園があり、そのうちラ・ゴメラ島のガラホナイ国立公園と、テネリフェ島のテイデ国立公園は世界遺産に指定されています。
下の写真の樹はテネリフェ島の竜血樹の大木で、見たことの無い不思議なかたちをしています。
こちらは、ラ・ゴメラ島、ガラホナイ国立公園のラウリシルバの森です。樹全体が苔に覆われていて緑色になっていますね。湿度がとても高いものと思われます。
以下はInstagramから拾ったものです。
テネリフェ島にあるテイデ山です。スペイン国内の最高峰で3718mあります。富士山とほぼ同じ標高ですが、麓の方にもほとんど緑がありません。
カナリア諸島と言えば、海もいいですよね!
絵に描いたような青い空と、青い海、白い砂浜…。
一度は行ってみたいカナリア諸島
ある程度の年齢のいった人には、“カナリア諸島” と聞くとすぐに思い出す曲があります。
それは、2013年に亡くなった大滝詠一さんの『カナリア諸島にて』という曲です。
いわゆるリゾートソングっぽい曲なのですが、聴いていると、まるでカナリア諸島の浜辺に恋人といるような気分になってくるから不思議です。
もし聴いたことがなかったら、ぜひ一度聴いてみてください。
きょうは鹿島のMF柴崎岳選手が移籍の決まったテネリフェの本拠地、カナリア諸島についてご紹介しました。
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