『人生の楽園』12月16日の放送は、東大阪市の中井由栄さん(74歳)と夫の和一郎さん(78歳)が出演されます。
由枝さんが取り組んでいらっしゃるのは、河内の地で古くから生産されていた「河内木綿」の伝統の復活と継承。
すでに地元の産業としての「河内木綿」の生産は明治時代に絶えてしまっていますが、「河内木綿」の良さを再認識した由栄さんは、もっと多くの人に「河内木綿」を知ってもらおうと考えます。
そのために由枝さんは、有志を募り「河内コットン・クラブ」を結成され、さらに「河内木綿はたおり工房」の運営をしていらっしゃいます。
本記事では、「河内木綿はたおり工房」の場所や活動、工房での体験メニューや料金についてご紹介します。また、河内木綿についても簡単にご紹介します。
河内木綿はたおり工房
河内木綿はたおり工房の場所と行き方
最寄り駅は、近鉄奈良線の石切駅。「河内木綿はたおり工房」までは、徒歩で約450m、10分ほどの距離になります。
上の地図に描かれた通りの道順をたどると、「河内木綿はたおり工房」付近はこんな感じの細い道となりますが、工房を見つけられないということはなさそうです。
河内木綿はたおり工房の体験メニューと料金
「河内木綿はたおり工房」は、工房自身のSNSアカウントを持っていないようで、最新の情報は直接連絡をとり確認する必要があります。
ここでは過去に行ったイベントの体験メニューの内容と料金をお知らせいたします。
- ハンカチ染め … 1,000円
- スカーフ染め … 3,000円
- 糸紡ぎ … 500円
- コースター織り … 500円
- 綿繰り … 無料
このほかに機織り体験が可能です。
「体験」は、すでに予定されているイベント以外に、「河内木綿はたおり工房」へ申し込むことによっても実施してもらえるようです。工房での実施以外に、別の場所に出張しての実施も行ってもらえるようですね。
工房での体験の場合は、15名程度。時間は、60~90分ほどのメニューとなります。
「河内木綿はたおり工房」は、“気軽に立ち寄れる交流サロンとして、地域の世代間交流の場に” 利用してもらうことも目的としているため、近隣の方は気軽に参加されると良いでしょう。
河内木綿はたおり工房の営業情報
河内木綿はたおり工房
住所: 東大阪市東石切町3丁目2-13 石切参道
TEL: 072-987-0189
活動日: 月、火、水、金、日
活動時間: 11:00~15:30
活動日と活動時間は、「河内木綿はたおり工房」自身の活動に関するもので、体験メニューの実施時間とは必ずしも一致していないのでご注意ください。
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河内木綿とは?
こちらでは「河内木綿」とはどういう木綿なのかについてご紹介します。
河内木綿の歴史と特徴
河内木綿の歴史
江戸時代から明治時代にかけて、河内地方において栽培された面から手織りされた木綿のこを「河内木綿」と言います。
江戸時代の初期から綿の栽培は始まっていたとみられ、18世紀のはじめに幕府によって大和川が付け替えられると、それまで川底であった場所が畑として利用されるようになり、ますます綿づくりが盛んになりました。
明治時代に入りますと、外国から細くて繊維の長い糸が安い値段の輸入されるようになり、工場で機械によって糸を紡ぐことがはじまります。
河内の綿は、繊維が短く糸が太いため機械で紡ぐのにむいていなかったため、時代の流れに乗ることができず、明治30年の頃には産業としての河内木綿は終わってしまった、ということです。
河内木綿の特徴
河内木綿は糸が太くてごつごつした肌触りが特徴であると言われています。
河内木綿は、洗うごとに布地は滑らかになり、しかも丈夫で長持ちするということで、仕事着など庶民の衣料として使用されてきました。
また、蒲団地(蒲団の綿をくるむ布地)や、暖簾(のれん)、幟(のぼり)としても使用されました。
河内木綿の製品は通販で買える?
残念ながら河内木綿を使用した製品は、あまり出回っていないようです。探し回って唯一見つけたのは「河内木綿はたおり工房」の作っているポーチでした。
こちらは「まいど!東大阪」のページから購入することができます。
まとめ
本記事では、12月16日放送の『人生の楽園』で紹介された『河内木綿はたおり工房』について、工房への行き方や体験メニューとその料金についてご紹介しました。
「河内木綿はたおり工房」には約30名の会員がいらっしゃるそうで、60代の方を中心として30代~70代の方が活動されています。
もっと若い世代の方が多く参加し、河内木綿の伝統を絶やさないよう後世に伝えていけるといいですね。
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