『人生の楽園』、2018年7月28日の放送は、三重県尾鷲市で海辺の一人暮らしを楽しんでいる杉浦悦雄さん(68歳)が登場します。
愛知県豊田市出身の杉浦さんは65歳まで保全士として自動車部品メーカーで働いていましたが、リタイア後、尾鷲市に「Iターン」し悠々自適の生活を送るようになりました。
そのきっかけとなったのがおわせ暮らしサポートセンターの移住体験住宅「みやか」での移住体験生活でした。
本記事では、おわせ移住サポートセンターの移住体験住宅(移住体験生活)について紹介します。また、移住後、杉浦さんが建物の外壁に描き、話題を呼んでいる「苔アート」についても紹介します。
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三重県尾鷲市の「移住体験住宅」とは?
杉浦さんが体験し、尾鷲市への移住を決意したのが “移住体験住宅「みやか」” での生活でした。
この移住体験住宅「みやか」は、人口が400人あまりの漁村・尾鷲市九鬼町にあり、
- 田舎暮らしを体験してみたい
- 尾鷲に住みたいと思っているけど、滞在しながら家探しや仕事探しをしたい
という人のために、用意されている “田舎暮らしが体験できる移住体験住宅” なんです。
尾鷲市九鬼町は、紀伊半島の深い山々と穏やかな海に囲まれた小さな漁村集落。「みやか」はそんな九鬼町の漁港近くにあり、明治時代よりも前に建てられた古民家を改修して作られました。
「みやか」の名前は、この建物では村の生活に欠かせない雑貨が売られていたことから、その店の屋号にちなんで付けられました。
田舎暮らしですので良いところだけでなく、当然不便なところもあります。
事前に田舎暮らしを「体験」することで、本当に移住してやっていけるのか、を判断する機会を与えてくれるのが移住体験住宅「みやか」なんです。
移住体験住宅「みやか」の利用条件
移住体験住宅「みやか」の利用するには条件があるんです。それは、
- 尾鷲市への移住を検討していること
- 「みやか」の利用にあたって面談を受けること
- 「みやか」の利用中、定期的に面談を受けること
です。ほかにも細かな条件はありますが、基本的にはこれが大事です。
面談は、尾鷲市の定住移住担当者か尾鷲市定住移住コンシェルジュによって行われ、“尾鷲市の移住を本気で考えているのか、本当に移住できそうか” といったことを確認されるようです。
移住体験住宅を借りられる期間は、1か月以上3か月以内で、ひと月単位に借りることができます。
借用料はひと月20,000円です。生活するのにかかる食費やさまざまな消耗品、交通費はこれに含まれません。
10畳1部屋、6畳2部屋、広い土間付きの台所(風呂は離れ)の家が、ひと月20,000円で借りられるのですから、格安であるのは間違いありません。
「みやか」利用中には、おわせ暮らしサポートセンターが(定住のための)家探しや仕事探しを手伝ってくれるので、本気で尾鷲市へ移住しようとしている人にとって、とてもありがたいサービスだと思います。
おわせ暮らしサポートセンターって?
非営利活動法人「おわせ暮らしサポートセンター」は、その名前の通り尾鷲市への移住や移住後の生活のサポートを行っている組織です。現在(2018年7月)、5人のスタッフさんが運営に携わっています。
具体的には、
- 移住に関する相談
- (移住後の)暮らしに関する相談
- (移住後尾鷲市での)起業、開業、仕事に関するサポート
- 空き家バンクの運営
などの活動を行っています。
「空き家バンク」は尾鷲市内の物件をWEBサイト上で閲覧できる、尾鷲市に移住や定住しようと考えている人向けのサービスです。
現地の不動産屋さんに行かなくても、各物件の詳細情報がWEBサイト上で確認できるのは嬉しいですね。また、新規物件が登録されたときはメールで知らせてくれるサービスもあります。
「おわせ暮らしサポートセンター」のような組織があることは、尾鷲市への移住を考えている人にとってたいへん心強いですね。
団体名: 特定非営利活動法人 おわせ暮らしサポートセンター
住所: 〒519-3611 三重県尾鷲市朝日町10-19(森林組合おわせ事務所内)
開業時間: 09:00~18:00
定休日: 月曜日
TEL/FAX: 0597-37-4010/0597-37-4013
メール: owasegurashi@gmail.com
URL: http://owaseiju.wpblog.jp/
杉浦悦雄さんの苔アートって?
杉浦さんの趣味は水彩画を描くこと。
尾鷲市三木里町に移住した杉浦さんですが、絵心のある杉浦さんが目をつけたのが地域の空き家の外壁に生えている苔でした。
杉浦さんは “(苔は)生えているだけでは汚いが、絵を描けばアートになる” と苔の生えた外壁をキャンバスに絵を描くことを始めたんです。
杉浦さんが描いた「苔アート」がこちら。
黒い部分が「苔」なんですが分かりますか?
最初は一面に生えた苔を掃除する目的で削っていたのが、全面を削るのは大変だけど一部を残す方が楽だろうと考え、苔を活かした絵を描きはじめたのだそうです。
“苔は一度削ると数年は生えてこない” そうで、失敗は許されません。そのため、紙に下書きを描いてそれをもとに苔を削っていくそうです。
また、ふだんは黒く見える苔ですが、雨に濡れると黄緑色に変わるんだそうです。絵の印象がだいぶ変わりますね。
去年の11月ころから描き始めた苔アートは、近所でも話題となっているようです。
まとめ
『人生の楽園』をみていると、杉浦悦雄さんのように定年を機に、自分の好きなことをするために田舎で暮らし始める人が多いことに気付きました。
最近、そのような人たちをみると羨ましくて仕方がありませんが、そのような生活をするには現役時代にしっかり働く、ということも必要なのかな、とも思います。
実際、『人生の楽園』に登場する人たちは、現役時代はバリバリに働いてきた方たちが多いですよね。
羨ましがっているだけでなく、もう少し今を頑張ってみよう。今日の番組を見て、そんな風に思いました。
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