今年2016年のスーパームーンは11月14日です。
今回は特に月が地球に近く、68年ぶりの近さとなるため、さらに大きく見えるスーパームーンです。
まず、簡単にスーパームーンについて説明したあと、11月14日に、何時にどの方角を見れば、スーパームーンがよく見えるのかをご紹介しましょう
スーパームーン
スーパームーンとは?
一般的には、通常の満月よりも大きく明るく見える満月のことをスーパームーンと呼んでいます。
大きく明るく見える理由は、地球を回る月の軌道が楕円であるため、地球に近くなったり遠くなったりしており、たまたま近くなった時に満月(または新月)になったときの月をスーパームーンと呼んでるのです。
ただ、このスーパームーンという言葉は天文学で使われておらず、「スーパームーン」の天文学での厳密な定義というものはありません。
占星術の世界では、このスーパームーンと言う言葉を定義したした人(Richard Nolle)がいます。その定義によると、
軌道中で地球に最接近(90%以内)した新月または満月。即ち、地球と月と太陽が直線上に並び、月が地球に最も接近した状態
のことをスーパームーンと呼ぶのだそうです。でも、なぜ90%以内なのかは不明です。
2016年11月14日のスーパームーン
今年2016年のスーパームーンな、地球と月の距離(地心距離: 月の中心と地球の中心の距離)が35万6520kmで、これは68年前の1948年1月26日のときの35万6491kmに次ぐ近さで、その差はたったの30kmです。
それでは、今年のスーパームーンはどのくらい大きいのでしょうか?
計算上では、最も小さく見える(最も遠い地にある)満月と比べて、約14%大きく、約30%明るいのだそうです。
下の図は、その違いを図で示したものです。
こうして、並べてみるとかなり違うことは分かりますよね。
でも、実際に左の月だけが夜空に見えていたらどうでしょう?
以外に、月の大きさを正確に覚えている人は少ないと思うので、見ただけで「大きい!」と分かる人がいたら自慢していいと思います(笑)
スーパームーンが見える時間、方角は?
それでは、何時にどの方角を見ればスーパームーンが見えるのかについて、ご紹介しましょう。
おすすめの、スーパームーン観望の条件としては、
- 太陽が沈んでから時間ある程度経っていて、空が暗いこと
- 満月は明るいため、空がまだ明るくても見えますが、綺麗に見えるようにと、少なくとも日没後1時間は経っていることを条件にしました。
- 月が地平線から十分な高さにあること
- 地平線から上って間もない月は、周りの建物や、遠方の山々などに隠れて見えないことも多いです。そのため、ある程度月が上ってから、実際には30°以上の高さがあることを条件にしました。
各地の時間
場所は、北海道(札幌)、東京(中央区)、大阪(大阪市)、熊本(熊本市)の4地点を取り上げました。
11月14日の、月の出、月の入りは次の通りです。
北海道 | 11月14日 16:22 | 11月15日 05:23 |
---|---|---|
東京 | 11月14日 16:40 | 11月15日 05:19 |
大阪 | 11月14日 16:59 | 11月15日 05:36 |
熊本 | 11月14日 17:21 | 11月15日 05:54 |
各地の、月の高さ(高度)が30°以上ある時間帯(=スーパームーンの観望に適した時間帯)は、次のようになります。
北海道 | 11月14日 19:16 ~ 11月15日 03:39 |
---|---|
東京 | 11月14日 19:17 ~ 11月15日 03:50 |
大阪 | 11月14日 19:34 ~ 11月15日 04:09 |
熊本 | 11月14日 19:53 ~ 11月15日 04:29 |
月の見える方角
10月14日のスーパームーンを観るの良い時間帯の、初めと終わりの月の方角を示します。画像はクリックすると大きくなります。
各地とも見える方角についてはあまり違いがありません。
周りに建物や山がなく、地平線近くまで見通せる場所であれば、もっと早い時間から、そしてもっと遅い時間までスーパームーンを観ることができます。
何時間も眺めているということは無いと思いますが、できるだけ良い場所を見つけてスーパームーンを楽しみましょう。
まとめ
本記事では、68年ぶりという2016年11月14日のスーパームーンについて、見える時間や、方角のご紹介をしました。
良い場所を見つけてスーパームーンを観に行っても、天気が悪くてはどうしようもありません。
ぜひ、雲のない良い天気となって欲しいですね。
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