日本でもクリスマスにクリスマスツリーを飾る家庭が増えてきました。
テーブルの上に置けるようなミニサイズのものから、天井に届くくらいの大きなサイズまで、今では通販等で様々なクリスマスツリーを購入することができます。
このようなツリーのほとんどは生の「木」ではなく、針金・ビニール・プラスチックなどを使い、実際の樹木に似せて作られた、言ってみれば「ニセモノ」の木です。
このような市販のクリスマスツリーのモデルとなっている、本来のクリスマスツリーの木とはいったいどんな木なのでしょう?
またそれらの木は日本にも生えているのでしょうか?
クリスマスツリーの木
日本では多いのはウラジロモミ
クリスマスツリーの木、と言えば樅(もみ)の木ですよね! これは小学生でも知っています。
日本でクリスマスツリーとしてよく使われているのはウラジロモミと言う種類のモミの木です。
なぜウラジロモミという名前なのでしょう? 答えは葉っぱの裏側を見ると分かります。
普通のモミの葉と比べると、ウラジロモミには白い2本のスジがよく分かると思います。
ウラジロモミがクリスマスツリーとしてよく使用される理由は、ウラジロモミの次のような特徴からだと言われています。
- 葉の裏が白く美しいこと
- 葉の表が光沢のある鮮やかな緑色であること
- 樹形(木の形)がきれいな円すい形となること
ウラジロモミの木はこんな木の形をしています。
ちょっと枝の数が少なく寂しい感じですが、きれいな円すい形をしているでしょう?
日本では、本州の中南部から、四国、九州や屋久島に生えています。
ヨーロッパではドイツトウヒ
クリスマスの本場(?)ヨーロッパでクリスマスツリーとして使用されているのはドイツトウヒ(アカモミ)という木です。オウシュウトウヒ、あるいはヨーロッパトウヒとも呼ばれます。
ちなみに“トウヒ”とは唐檜と書き、マツ科トウヒ属の常緑針葉樹のことです。成長すると、高さ50m、幹の太さが2mにもなります。
ドイツトウヒはこんな木の形をしています。
この木の形を見て何か思い出しませんか?
そうです、「アルプスの少女ハイジ」のおじいさんが住んでいる家の裏に生えている木にそっくりですよね?
実はこの木、主題歌の歌詞にあるようにモミの木なのですが、ドイツトウヒがモデルになっているそうですよ。
その他のクリスマスツリーの木
クリスマスツリーの木として使われる木は、ウラジロモミやドイツトウヒだけではありません。
- モミ(日本)
- トドマツ(日本)
- エゾマツ(日本)
- コーカサスモミ(ヨーロッパ)
- ノーブルモミ(ヨーロッパ)
- バルサモミ(北米)
- フラセリーモミ(北米)
- グランディスモミ(北米)
- ヨーロッパアカマツ(北米)
- カナダトウヒ(北米)
- コロラドトウヒ(北米)
- アメリカトガサワラ(北米)
こんなにたくさんの木がクリスマスツリーの木として使用されているんです!
本物のモミの木でクリスマスツリーを作ってみませんか?
近年、クリスマスシーズンが近くなるとホームセンターなどで、本物のモミの木を売っていることも多くなってきました。
高さ1~1.5mくらいのモミの木が2,000円前後から売られているようなので、意外に安いと思いませんか?
モミの木の他に、ツリーを立てるためのスタンド(足)や、飾りは別に用意する必要がありますが、なんと言ってもホンモノのクリスマスツリーです!
ことしは少し手間をかけて挑戦してみてはいかがでしょう?
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