【リオパラ五輪】小山恭輔は4年に1回男？独自フォームでメダル獲得へ

小山恭輔（おやまきょうすけ）さん（28歳）は競泳バタフライの選手です。

パッと見では、その姿は健常者と変わらないように見えます。しかし中学校2年生のときにかかった脳梗塞のため右半身に麻痺を負っているのです。

小山さんは、動く左手と左足でどのようにバタフライを泳ぐのでしょうか？

また、コーチの言う『4年に1回男』とはどう意味でしょうか？

独自フォームのバタフライ

通常バタフライは、水面から両手を上げた後大きく水をかいて、足はドルフィンキックを打ちます。これらをスムーズにリズミカルに連動させると、競泳選手のようなみごとなバタフライになります。

素人がバタフライで泳ごうとするとタイミングよく手と足が連動しないので、まるで溺れているように見えることもありよね？

小山さんは麻痺のために右手右足を泳ぐために使うことはできません。動かすことのできる左手と左足のみでバタフライを泳がなければなりません。

いったいどのように泳ぐのでしょうか？

それは小山さんのコーチ八尋大さんが、彼のために試行錯誤しながら作ったフォームなのですが、見た目はクロールのように見えるそうなんです。

クロールように見えるけどバタフライ？

私にはちょっと想像がつきませんが、国際ルールにも抵触していないし外国の選手も試みているそうで、スタンダードな泳ぎ方として認められているのだそうです。

小山恭輔さんの強力な武器となっている独自の泳法。これがあれば何も怖いもの無しでしょうか？

コーチの八尋さんによると、小山さんに重要なのは80%メンタルだと言います。

小山さんは真面目な方だそうで、そのためにここ一番というような重要な場面で気負ってしまい実力が発揮できないことがあるのだそうです。

今回のパラリンピックリオ大会では、小山さんの出場する種目には強力なライバルが3人います。

もし小山さんが何も考えずにポンと飛び込み台から飛び込めたら、決してライバルたちにだって引けを取る選手じゃない、と八尋さんは言います。

ふだんはけっこうおちゃらけたところがあるという小山さんですが、根はものすごく真面目な人で、そのためにかえっていろいろと考えすぎてしまうようです。

[adSense]

その一方でコーチは小山さんのことをお祭り男とも評しているようです。

小山さんによると、4年1回男とも言われてるそうです。つまり、パラリンピックときだけ力を発揮し活躍する、ということでしょうか。

確かにこれまで出場した2度のパラリンピック大会ではいずれもメダルを獲得していますね。

小山さんは、その代わりパラリンピック以外ではまったく調子が上がらないとも言っています。

う～ん、真面目でナイーブなのか、単なるお調子者なのか…（笑

リオ大会に向けて、小山さんは自分の弱点をしっかり見つめて、それを克服すべく練習に取り組んできました。

そのことが、本番に強いお祭り男、4年1回男のさらなる力となっていることは間違いないと思います！