『人生の楽園』2019年1月5日の放送は、新春1時間スペシャルとして二組のご夫婦が登場します。
二組目のご夫婦は、長野県大町市美麻地区で「美麻ベーカーリー」を営む吉本淳(あつし)さん(54歳)と妻の臣子(とみこ)さん(53歳)が登場します。
吉本さんご夫婦はボランティアで農作業の手伝いなどの経験を持ち、趣味はスキーや登山、という活動的なご夫婦。
そんなご夫婦が北アルプスの絶景を望む大町に、2015年に移住して始めたのは「パン屋さん」でした。
本記事では、吉本さんご夫婦の「美麻ベーカーリー」についてご紹介していきます。
もう一組のご夫婦、菅原常司さん・広子さんご夫婦の営む「菅原オレンジ農場」&「広島ミニヤギ牧場」につきましては次の記事で紹介しています。
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吉本さんご夫婦の「夢」を実現した方法

完成したばかりの「美麻ベーカーリー」
出典: アトリエDEF
望み通りの「夢」をかなえた吉本さんご夫婦。
どのように「夢」を実現させていったのかについて、ちょっと触れたいと思います。
実現したい暮らしをリストアップした「夢実現計画」
登山やスキーという共通の趣味はあるものの、東京で生活していた頃は、淳さんはほとんど家にいたことがなかった、と言います。
それでも、どういう暮らしがしたいかをお二人で箇条書きにリストアップし、将来の移住に備えていました。
- 山が近くにある
- スキー場が近い
- 水がおいしい
- 畑仕事ができるところ
- 薪ストーブがある暮らし
- etc.
こういうことを考えているときって、本当に楽しいんですよね。リストを見るたびに、これを実現するために頑張ろうって、思いますしね。
大町に「クラインガルテン」を見つける

ラウベ付き農園(おおしお市民農園)
出典: 大町市
ネットで、情報収集しているときに見つけたのが、大町市の美麻大塩にあったクラインガルテン。
クラインガルテンとは市民農園のことで、おおしお市民農園にはラウベ(滞在用の施設)が付いていました。
大町市と言えば北アルプスの直ぐ側で、自然が豊かなところです。登山はもちろんスキーもできますし、畑仕事だってできます。
吉本さんご夫婦は、おおしお市民農園を見つけたとき、とても喜んだのではないでしょうか。
週末や長期休暇は大町市で生活し、平日は東京で生活するという二地域居住生活をするうちに、大町に移住したいと思うようなったのは自然な流れでしょう。
5年間のおおしお市民農園での生活の間に、地元のお年寄りと知り合うことができ、農作業を手伝ったり手伝ってもらったりしていたそうで、すでに地域の仲間入りしていたことも移住にプラスに働いたのでしょうないでしょうか。
移住、そして「過疎地域起業者育成支援事業補助金」を利用してパン屋に
移住を決めた吉本さんご夫婦は、大町市の宅地分譲地の購入を決めます。
そして移住後の仕事として選んだのが「パン屋」さん。パンを焼くのに必要な設備をそろえるのには大町市の「過疎地域起業者育成支援事業補助金」を利用しました。
この補助金は大町市が八坂・美麻地区で起業する人を対象に行なっている助成で、ある一定期間以上事業を続けることを条件に最大300万円の補助金が交付される、というものです。
「美麻ベーカーリー」の自宅兼店舗は、地元のハウスメーカー「アトリエDEF」が担当しています。
パン屋を営なみ、自分たちが住むのに必要最小限の広さですが、木材をふんだんに使ったおしゃれな建物は、住む人だけでなく訪れるお客さんにとっても居心地の良い場所となっています。
「美麻ベーカーリー」(長野県大町市美麻地区)
「美麻ベーカーリー」のパンは、天然酵母と国産原料にこだわったパン。現在、10種類ほどパンをつくっていますが、開店するとまたたく間に売り切れとなるほどの人気です。
こちらでは、「美麻ベーカーリー」の場所と行き方や購入できるパンのメニューと、評判についてご紹介していきます。
「美麻ベーカーリー」の場所と行き方
「美麻ベーカーリー」はJR大糸線の東側、大町市の中では東寄りの位置にあります。
最寄り駅は、北大町駅。
- 北大町の東側、県道394号線を北に向かい、800mほど走ると、道はすぐに山の中へ。
- しばらく道なりに進み、開けたところ入ったら、県道497号線との交差点を鋭角に右折します。
- そのあとは、下のように約400m進むと「美麻ベーカーリー」に到着です。
北大町駅からは約6km、時間にして約10分の距離です。
ちなみに、登山する人ではあれば一度は訪れたい大町の山岳博物館は、北大町のひとつ南側の駅、信濃大町駅の近くにあります。
登山に興味のない方でも楽しめる展示がたくさんありますので、「美麻ベーカーリー」へ行く際にはぜひお立ち寄りください。
「美麻ベーカーリー」のメニュー
「美麻ベーカーリー」では、こんな風にパンが並べられ、売られています。どれも美味しそうですね。

「美麻ベーカーリー」の店内に並ぶパン
出典: 信州裏グルメ情報
販売されているパン(すべてではありません)の名前と値段を書き起こしてみますと、こんな感じです(値段は2018年1月のものなので、現在は異なったている可能性があります)。
- ライ麦フルーツパン … 460円
- いちじくくるみパン … 430円
- ごま・オレンジパン … 240円
- フランスパン … 260円
- 山食パン … 440円
- 酒粕あんぱん … 150円
- イングリッシュマフィン … 120円
- ベーグル(チーズ) … 180円
- フォカッチャ … 140円
- ピザ(トマト) … 190円
価格は税別。ベーシックなパンは100円台と、お手頃な価格が嬉しいです。
また、“牛乳・バター使用” や “卵・バター使用” と明記されているのも、原材料を気にする人にとってはありがたいですね。
「酒粕あんぱん」は、以前は金曜日限定の商品となっていたため、“まぼろしのあんぱん” などと呼ばれていました。現在は、金曜日限定ではなくなったので、以前ほど購入が難しくはなくなりました。
しかし、「美麻ベーカーリー」のパンはどれも人気があるので、開店後時間が経ってからいくと、お目当てのパンが売り切れということもしばしば。
遠方から買いに出かける方などは、お店に連絡を入れ、お取り置きをしてもらうと良いかもしれません。ただ、パンの数には限りがありますので、必ずお取り置きしてもらえるとは限らないことに留意しておきましょう。
「美麻ベーカーリー」の口コミと評判
「美麻ベーカーリー」を訪れた方や、「美麻ベーカーリー」のパンを食べた方の口コミや評判をいくつかご紹介しましょう。
買ったパン今日光城山に持って行って食べました。明日も守屋山に持って行って食べるつもりです。とても美味しいので機会があれば行ってみてくださいね!kim eider(信州裏グルメ情報)
こちらの方は、登山される方でしょうか。山に行くときに持っていくパンとして「美麻ベーカーリー」のパンを利用されているようですね。
私も登山の時に、よくパンを持っていくのですが、買った翌日になると、パサパサになったり風味が失われてしまって、美味しく食べられるパンはあまりありません。「美麻ベーカーリー」のパンはそのようなことはないようで、うらやましいです。
美味しかったです!
天然酵母と聞いて、硬いのかなと思っていたら、柔らかく甘みを感じる美味しいパンでした!今は2種類しか食べていませんが、全種類コンプリートしたいです。黒ヒョウ(白馬 大町 安曇野)
「美麻ベーカーリー」のパンの美味しさは、天然酵母とこだわりの国産原材料、そして臣子さんの腕によるところが大きいのでしょうね。
「美麻ベーカーリー」のパンは「ぽかぽかランド美麻」でも買える
大町市に住んでいて「美麻ベーカーリー」のパンの美味しさを知っている方でも、たまにしか買いに行かない(行けない)という声を聞きます。
一番のネックは「美麻ベーカーリー」まで行くのがちょっとタイヘンということのようです。
じつは「美麻ベーカーリー」のパンは「ぽかぽかランド美麻」でも購入できます。
ぽかぽかランド美麻は温泉が利用できる宿泊施設で、山あいにありますが大町街道(県道31号線)沿いにあるため、比較的行きやすいと言えます。
下のTweetは2016年のものですが、ぽかぽかランド美麻のホームページには売店で「美麻ベーカーリー」のパンを販売していることが現在も掲載されています。
【#美麻ベーカリー】毎週土・日曜日限定で「美麻ベーカリー」が出店しています。写真は土曜日のものですが、すでに売り切れてしまいました。#matsumoto #安曇野 #白馬 #大町市 pic.twitter.com/0RKUjd76NO
— ぽかぽかランド美麻 (@pokapokamiasa) 2016年9月25日
「美麻ベーカーリー」のことを持っとり知りたい
「美麻ベーカーリー」の住所、連絡先等をまとめておきます。
美麻ベーカーリー
住所: 〒399-9101 長野県大町市美麻3363-5
電話: 0261-29-2970
営業時間: 11:00~18:00(1~3月は、~17:00)
営業日: 金、土、日曜
駐車場: 2台
営業は、終了時間となる前に、パンが売り切れてしまったら終了します。