美味しそうな冷凍おせちを見つけ購入したけど、届いた冷凍おせちが冷凍庫(冷凍室)にも冷蔵庫(冷蔵室)にも入らないときは困ってしまいますよね。
本記事では、そんなときの対処として、どうすれば良いかについてアドバイスをしています。
- 冷凍おせちの保管場所として、屋外やポータブル冷凍庫を利用できること。
- 冷凍おせちの解凍にも屋外・屋内やポータブル型冷凍庫が利用できる場合があるが、電子レンジや常温解凍はNG。
- 消費期限は、解凍前なら1〜2か月、解凍後は1〜3日。風味劣化を避けるため再冷凍はしない。
本文ではさらに詳細な情報をお知らせしていますので、興味のある方はぜひお読みになってください。
冷凍おせちが冷凍庫に入らないときに保管場所
冷凍おせちは冷凍状態での保管が基本です。でも、
- 冷凍庫が他の食べ物でいっぱい
- 冷凍おせちのサイズが大きすぎる(冷凍庫のサイズが小さい)
という場合はは、冷凍庫(約マイナス18℃)と同じまたは近い温度の場所を探す事になります。しかし、一般家庭にはそんな低い温度の場所は無いですよね。
届いた翌日におせちを食べ始めるということであれば、解凍のために冷蔵庫に入れてしまえば良いのですが…
冷凍庫以外に冷凍おせちを保管できる場所はかなり限られてしまいますが、あえていくつか上げてみますね。
- 住んでいる地域が東北地方以北で、日中の気温が大きく0℃を下回るのであれば、屋外に置いておくということもできるでしょう。
- キャンプ用または車載用にポータブル型の冷凍庫を持っている人は、これを利用すると良いでしょう。
どちらにも当てはまらないって場合は、翌日に食べるという覚悟を決めて、解凍を始めるしかなさそうです。
冷凍おせちが冷蔵庫にも入らないときの解凍方法
どの冷凍おせちでも、解凍は、冷蔵庫内で約24時間ほどかけて行うことが推奨されています。これは庫内の温度が一定であるため、食材の風味や食感を保ったまま解凍できるからです。
しかし、冷蔵庫に冷凍おせちが入らない場合もあると思います。この場合の解凍方法は、冷凍おせちの保存場所と同様の場所で解凍することができます。
冷蔵庫内の温度はだいたい5℃前後です。屋外、屋内いずれの場合もこのくらいの気温となる場所で解凍を行ってください。
屋外で解凍する場合には、温度変化を避けるため風の当たらない場所や日光の当たらない場所を選ぶようにします。屋内に置く場合も同様に、暖房の入らない温度が上下しにくい場所を選びます。日中と夜とで気温差が大きいようであれば、解凍場所を途中で移動させる必要があるかもしれません。
温度設定が可能なポータブル型冷凍庫は冷蔵庫としても使え、冷凍おせちの解凍にも利用できます。
ただし、おせちの大きさによっては、冷凍庫内に平らに置くことができないかもしれません。冷凍おせちを斜めに置いて解凍すると、食材が片寄ってしまい見栄えが悪くなるだけでなく、くっついた食材どうしで味が移ってしまいます。残念ながら、この場合はポータブル型冷凍庫による解凍は行えません。
解凍する場所がないからといって、電子レンジでの解凍は行わないでください。電子レンジでの解凍は温度ムラが生じやすく、急激な温度上昇によって食材の風味が変わってしまうこともあります。
また、常温での解凍(室内での解凍)は、雑菌の繁殖を招く場合があり、この場合は風味が変わるだけでなく食べられなくなってしまうこともありますので避けるべきです。
冷凍おせちの消費期限
冷凍おせちの消費期限について、解凍前と解凍後、それぞれについてまとめてました。
解凍前
商品によって若干の違いはありますが、だいたい1か月から2か月の消費期限があります(正確な消費期限は商品購入時に確認してくださいね)。なので、冷凍おせちは余裕を持って購入することができます。
しかし、冷凍おせちが到着した翌日に食べるのではない限り、解凍するまでの間、冷凍庫内に冷凍おせちをずっと入れておくことになります。
余裕を持って冷凍おせちを購入する場合は、まず冷凍庫内にどのくらいスペースを、どのくらいの期間確保できるかを考えてから、購入することをオススメします。
解凍後
多くの冷凍おせちの場合、解凍後の消費期限は1〜3日程度しかありません。解凍前の消費期限の長さにくらべて、その短さに驚かれるかもしれません。
解凍後の冷凍おせちは、冷蔵庫での保存が推奨されていますが、これは雑菌の繁殖を少しでも抑えるためです。
冷蔵庫で保存していても、多くの冷凍おせちは防腐剤や保存料を使用していないことが多いため、雑菌が繁殖したり風味が変わってしまいやすいのです。このため、どうしても消費期限が短くなってしまうのです。
少しでも消費期限を延ばすために、再冷凍することはオススメできません。
理由は、解凍時に流失した水分(ドリップ)が、再冷凍・再解凍することによって、大きく食材の細胞を破壊してしまい、著しく食感や風味を劣化させてしまうからです。
せっかくのおせちを美味しくいただくには、やはり消費期限を守って食べることが大切です。
まとめ
冷凍おせちは正月の食卓を華やかに彩る存在ですが、適切な保管と解凍方法を守ることで、その美味しさを最大限に引き出すことができます。
本記事では、冷凍庫や冷蔵庫に入らない場合への対処として以下の内容をお伝えしました。
- 冷凍おせちの保管場所に冷凍庫が使えない場合は、(寒冷地の場合)屋外やポータブル冷凍庫を活用できること
- 解凍方法は、原則冷蔵庫で24時間かけて解凍。屋外や屋内、ポータブル型冷凍庫が利用できる場合もあるが、電子レンジや常温解凍はNG。
- 消費期限は、解凍前なら1〜2か月、解凍後は1〜3日。風味劣化を避けるため再冷凍はしない。
手軽に本格的なおせち料理たのしめる冷凍おせち。正しい保存、解凍を行って美味しくいただきましょう
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