「上高地」雨の日の過ごし方ガイド!おすすめの楽しみ方をご紹介!

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有給休暇を取り、楽しみにしていた上高地旅行がなんと雨! がっかりしている人いませんか?

でも、ちょっとだけ見方を変えてみてください。

霧に包まれた山々、しっとりと濡れた森林、水量を増した梓川の流れ。これらは晴天時には見られない、雨の日ならではの風景が広がっています。

この記事では、雨の日の上高地の過ごし方をご紹介します。天候に左右されずに、上高地の魅力を最大限に味わう方法を探っていきましょう。

目次

雨の上高地は最悪?実は楽しみ方がたくさん!

雨の上高地は「最悪」だなんて思っていませんか? 確かに、晴れた日の青空の下で眺める穂高連峰は格別です。

でも、雨の日だからこそ楽しめることも意外にたくさんあるんです。

雨の日の上高地は、普段とは異なる表情を見せてくれます。そんな特別な一面を楽しんでみましょう。

宿泊施設の温泉でのんびり

もし、上高地内で宿泊予定ならば、思い切って宿泊施設内でゆっくり過ごすというのもひとつの過ごし方です。

温泉に浸かりながら、窓の外の雨景色を眺めるのは格別です。雨音を聞きながらの入浴は、日常を忘れさせてくれる特別な体験になるでしょう。

上高地の多くの宿には、内湯や露天風呂があります。

例えば、上高地温泉ホテルの露天風呂は、文政年間(1830年代)に発見され、今も多くの宿泊客が利用する源泉掛け流しの湯。レトロな雰囲気の中で、雨に濡れた木々を眺めながらの入浴は、まさに「和」の贅沢そのものです。

大正池ホテルの温泉も人気です。大正池を見下ろすお風呂からは、雨霧に霞む山々の姿を楽しめます。雨の日は、湯煙と雨霧が織りなす幻想的な景色を味わえるでしょう。

午後をのんびり宿の温泉で過ごし、夕方は少し早い時間から、自室やレストランで雨に煙る風景を眺めながらお酒を楽しむ、というのも良いですよね。

上高地内の外来入浴を楽しむ

宿泊客でなくても日帰り入浴を楽しめる施設があり、上高地の外来入浴を巡るのも、雨の日の楽しみ方の一つです。各施設の特徴ある温泉を巡ることで、上高地の魅力をより深く味わえるでしょう。

先ほど紹介した上高地温泉ホテルは、日帰り入浴も可能です。男女に分かれた露天風呂は時間によって入れ替わるので、うまく時間を選べば2種類の露天風呂が楽しめます。料金は大人1,000円で、バスタオルのレンタルもあるので手ぶらでも大丈夫です。

上高地アルペンホテルも日帰り入浴を受け付けています。大きな窓ごしに雨に煙る穂高連峰を眺めながらの入浴はとても興味深いものになるでしょう。

外来入浴を楽しむ際は、事前に各施設の受付時間や料金を確認しておくことをおすすめします。また、ゆっくり入浴できるよう、外来入浴の終了時間間際はできるだけ避け、余裕を持っての利用がおすすめです。

上高地ビジターセンターで知識を深める

雨の日は、上高地ビジターセンターで過ごすのもおすすめです。ここでは、上高地の自然や歴史について学べます。晴れた日は外を歩き回ることが多いですが、雨の日だからこそ、じっくりと上高地について学ぶ時間が取れるのです。

センター内には、上高地の動植物や地質に関するさまざまな展示があります。また、レクチャールームでは上高地に関する映像が流されており、知らなかった意外な上高地の一面を知ることができるかもしれません。

また、センター内には図書コーナーもあります。上高地や日本の国立公園に関する本が揃っているので、雨の日はゆっくりと読書を楽しむのもいいでしょう。自然ガイドブックを読んでおけば、晴れ間が出たときのハイキングがより充実したものになるはずです。

雨の上高地を楽しむための服装と雨具

雨の上高地を散策するには、適切な準備が欠かせません。服装と雨具の選び方をマスターしましょう。正しい装備があれば、雨の中でも快適に過ごせ、上高地の雨ならではの魅力を存分に味わえます。

上高地の雨に適した服装選び

上高地の天候は変わりやすいので、重ね着がおすすめです。基本的な重ね着の順序は、①吸湿速乾の下着、②保温層、③防風・防水層です。この3層構造を意識して服装を選びましょう。

下着層には、ポリエステルやナイロンなどの化繊素材がおすすめです。汗を素早く吸収し、外に逃がしてくれるので、肌がべたつきにくくなります。綿素材は汗を吸うと乾きにくいので避けましょう。

保温層には、フリースやウールがおすすめです。特にメリノウールは、湿気を吸っても保温性を失わないので雨の日に適しています。薄手と厚手の2枚用意しておけば、気温に応じて調整できます。

防風・防水層は後述のレインウェアが担当します。ここでのポイントは、レインウェアを着用しても蒸れにくい通気性の良い素材を選ぶことです。

靴は防水性のあるトレッキングシューズが理想的です。完全防水のものだと、中に水が入ってしまった際に乾きにくいので、適度に通気性のあるものを選びましょう。靴下は綿素材を避け、ウールや化繊のものを選びます。足が濡れても蒸れにくく、快適に歩けます。

必須の雨具と上手な使い方

雨具は、ゴアテックスなどの防水透湿素材のものがおすすめです。これらの素材は、雨を通さない一方で、体の蒸れを外に逃がしてくれます。レインウェアは上下セットで準備しましょう。

レインジャケットを選ぶ際は、フードの調整機能や、袖口のマジックテープなどの細部にも注目です。これらの機能があると、雨の侵入を最小限に抑えられます。レインパンツは、ウエストと裾に調整機能があるものが使いやすいでしょう。

また、バックパックカバー(ザックカバー)も忘れずに。上高地内の移動時に使用するだけなので、それほど高性能なものは必要ありません。デイパックやデイパックの中身が濡れてしまわない程度のもので十分です。

上高地で傘は使える?

移動距離が短ければ傘の使用もアリです。しかし、風が強かったり、すこし長い距離を歩くのであれば、レインウェアの方が良いでしょう。

傘をさすために片手が使用するので、万一転倒したときに体を守りづらく大怪我の恐れもあります。両手がフリーとなるようレインウェアの着用をおすすめします。

雨の中での上高地散策を楽しむコツ

雨の上高地には、晴れの日とは違う魅力があります。その美しさを存分に味わうコツをご紹介します。適切な準備と心構えがあれば、雨の日の散策は特別な体験になるはずです。

ガイド付きツアーの利用

雨の日の散策は、ガイド付きツアーを利用するのが良い選択です。経験豊富なガイドさんが、安全で楽しい散策をサポートしてくれます。ガイドは上高地の自然や歴史に詳しいので、晴れの日には気づかない発見があるかもしれません。

ガイド付きツアーの主なメリットは以下の通りです:

  1. 安全性の確保:ガイドは天候の変化や地形を熟知しており、安全な散策ルートを選んでくれます。
  2. 深い知識の共有:上高地の生態系、地質、歴史などについて、専門的な解説を聞くことができます。
  3. 隠れた見どころの発見:通常では気づきにくい植物や動物の痕跡など、ガイドならではの視点で上高地の魅力を紹介してくれます。
  4. 写真スポットの案内:雨の日ならではの幻想的な風景の撮影ポイントを教えてもらえます。
  5. 緊急時の対応:万が一の場合でも、ガイドが適切に対応してくれるので安心です。

上高地では、複数の団体がガイド付きツアーを提供しています。以下に代表的なツアーと連絡先を掲げておきます。

連絡先備考
上高地ビジターセンター日によって時間、コースが異なる
上高地ネイチャーガイド
FIVE SENSE
豊富なガイドコースを選べる
ガイド内容も充実
上高地ホテル白樺荘格安な料金設定
上高地のガイドツアー

ガイド付きツアーに参加する際は、以下の点に注意しましょう:

  • 事前予約が必要なツアーがほとんどです。雨の日でも人気のツアーは早めに埋まってしまうので、計画的に予約しましょう。
  • 料金は通常、1人あたり1,000円から10,000円程度です。季節や内容によって変動があるので、確認が必要です。
  • 雨具や適切な服装は各自で用意する必要があります(レンタルしてくれるところもあります)。推奨装備リストをよく確認しましょう。
  • 体力レベルや希望する内容を事前に伝えておくと、より快適なツアーになります。

雨上がりの上高地を楽しむ

雨上がりの上高地は、特別な美しさがあります。霧に包まれた山々や、水滴を纏った草花の輝きは格別です。この時間帯を逃さず、上高地の魅力を最大限に楽しみましょう。

  1. 朝霧の大正池
    雨上がりの朝に訪れたい絶景スポットです。鏡のような水面に映る逆さ穂高の姿は、思わず息をのむほどの美しさです。早朝(午前5時~7時頃)が特におすすめで、湖面から立ち上る靄と山々のシルエットが織りなす風景は、まさに絶景そのものです。
  2. 雨上がりの河童橋
    河童橋から眺める穂高連峰は、雨上がりにひときわ美しく輝きます。雲間から差し込む光が山々を照らす瞬間を狙ってみましょう。また、橋の欄干に付いた雨粒を通して山を見ると、まるで万華鏡のような幻想的な風景が広がります。
  3. 明神池の水鏡
    雨上がりの明神池は、水鏡効果が最大限に発揮される時。穏やかな水面に映る明神岳の姿は、まさに「日本のヨセミテ」の名にふさわしい絶景です。池の周りの木々に付いた雨粒が光を反射する様子も美しいです。
  4. 梓川の清流
    雨上がりの梓川は、普段以上に澄んだ水色を見せてくれます。増水した川の流れは勢いがあり、自然の力強さを感じられるでしょう。川沿いの遊歩道を歩きながら、清々しい空気と川のせせらぎを楽しんでください。
  5. 新緑の輝き
    雨上がりの森は、みずみずしさが際立ちます。木々の葉に付いた雨粒が陽光を受けて輝く様子は、まるで宝石をちりばめたよう。特に初夏の新緑の季節は、その美しさが頂点に達します。
  6. 雲海の絶景
    運が良ければ、雨上がりの谷間に立ち込める雲海を見ることができるかもしれません。特に秋の朝は、雲海が発生しやすい季節。上高地バスターミナル付近の高台から、幻想的な雲海を楽しめる可能性があります。

雨上がりの景色を楽しむコツは、タイミングです。天気をこまめにチェックし、雨がやむ頃を見計らって動き出せるよう準備しておきましょう。美しい瞬間を残したい方はカメラの準備も怠りなく。

雨上がりの美しい風景は、束の間で移ろいやすいもの。その瞬間を逃さず、心に刻み込んでください。きっと、一生の思い出になるはずです。

雨の上高地での注意点

雨の上高地を安全に楽しむには、いくつかの注意点があります。適切な対策を立てて、安心して旅を楽しみましょう。天候の急変は山岳地域では珍しくありません。常に最新の情報を入手し、状況に応じて柔軟に計画を変更する準備が必要です。

前日が雨の場合の準備

前日が雨の場合、道路状況や施設の営業状況を確認しておくことが大切です。上高地公式ウェブサイトで、最新情報をチェックしましょう。大雨による通行止めや施設の臨時休業などの可能性があります。

具体的な確認事項は以下の通りです:

  1. 道路情報:上高地へのアクセス道路(国道158号線など)の通行状況を確認。
  2. バス・タクシーの運行状況:上高地へのバスやタクシーが平常通り運行しているか確認。
  3. 宿泊施設の状況:予約した宿に連絡し、アクセス方法や注意事項を確認。
  4. ビジターセンターの開館状況:雨天時のプログラムや開館時間の変更がないか確認。
  5. 遊歩道の状況:増水や土砂崩れによる通行止め箇所がないか確認。

靴や衣類の予備を多めに用意するのもポイントです。濡れた靴を乾かす時間がない場合に備えて、2足用意しておくと安心です。速乾性の高い素材の衣類を選び、こまめに着替えられるよう準備しましょう。

また、雨具の点検も忘れずに。長期間使用していない雨具は、撥水性が低下している可能性があります。事前に撥水スプレーなどでメンテナンスしておくと良いでしょう。

携帯食や防寒具なども、通常より多めに用意することをおすすめします。天候の悪化で予定外の時間を過ごすことになっても困らないよう、準備は万全に。

上高地の雨による通行止めについて

大雨の際は、上高地への道路が通行止めになることがあります。特に梓川の増水時は要注意です。上高地は地形的に水が集まりやすい場所なので、周辺地域よりも雨量が多くなる傾向があります。

通行止めの情報は、以下の方法で確認できます:

  1. 上高地公式ウェブサイト:最も信頼できる情報源です。リアルタイムで更新されます。
  2. 長野県道路情報:県内の道路状況を広く確認できます。
  3. 日本道路交通情報センター:全国の道路情報を提供しています。
  4. 各交通機関の公式サイト:バス会社やタクシー会社の運行情報を確認できます。
  5. SNS:地元の観光協会や交通機関のSNSアカウントでも、最新情報が発信されることがあります。

宿泊予定の場合は、施設に直接問い合わせるのも良いでしょう。現地の最新状況を教えてもらえるだけでなく、代替ルートや待機の必要性などのアドバイスも得られる可能性があります。

通行止めが発生した場合の対応策も事前に考えておきましょう:

  • 待機場所の確保:安全な場所(道の駅や大きな施設など)で待機する準備をする。
  • 代替プラン:上高地周辺の他の観光地への変更なども検討しておく。
  • キャンセルポリシーの確認:宿泊施設や交通機関のキャンセルポリシーを事前に確認しておく。

安全第一で判断することが最も重要です。無理して危険な状況に身を置くことは避けましょう。

まとめ

雨の上高地は、決して「最悪」ではありません。むしろ、晴れの日とは違う魅力に溢れています。霧に包まれた山々、しっとりと濡れた森林、水量を増した梓川の流れ。これらの景色は、晴れの日には味わえない特別な体験をもたらしてくれるでしょう。

適切な準備と心構えがあれば、雨の日でも上高地を存分に楽しめます。ポイントを整理すると:

  1. 適切な服装と雨具の準備:快適に過ごすための重要な基本です。
  2. 室内アクティビティの活用:温泉や上高地ビジターセンターなど、雨でも楽しめる選択肢がたくさんあります。
  3. ガイド付きツアーの利用:安全かつ深い知識とともに上高地を楽しめます。
  4. 雨上がりの絶景を狙う:一瞬の晴れ間に広がる幻想的な風景をお見逃しなく。
  5. 安全第一の心構え:天候の変化に注意し、無理のない行動計画を立てましょう。

雨の上高地には、晴れの日には見られない特別な表情があります。雨粒に輝く新緑、霧に包まれた神秘的な山々、水鏡となった池の風景。これらは、雨だからこそ楽しめる上高地の魅力です。

適切な準備をし、安全に配慮しながら、雨の上高地ならではの景色や体験を心ゆくまで楽しんでください。きっと、晴れの日とはまた違った、特別な思い出が作れるはずです。

雨の上高地で、あなただけの特別な思い出を作ってみませんか?自然の神秘と美しさに触れる、忘れられない旅の1ページになること間違いなしです。

雨の日こそ、上高地の新たな魅力を発見するチャンス。この記事を参考に、安全で充実した雨の上高地旅行をお楽しみください。

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