ダイナミックな山岳景観と豊かな自然が魅力の「上高地」。
美しい上高地は、今でも多くの人にとって “いつかは行ってみたい上高地” という憧れの地であり、一度でも訪れると、それは “再び訪れたい上高地” へと変わり、年々、上高地ファンは増え続けています。
夏に、大正池から明神、あるいは徳沢あたりまでを散策すると、気温が下界の街に比べて10℃以上低い上高地であっても汗が流れます。
あるいは、紅葉の季節に上高地を訪れると、山はすでに薄っすら雪化粧をしており、防寒着を着込んでいても体の芯が冷えてくるほどです。
そんなときは、お風呂に入ってかいた汗を流してサッパリしたり、温かい湯舟に浸かって体を温めたいと思いますよね?
本記事では、上高地内で日帰りでも入れる温泉(外来入浴)のある施設のご紹介をいたします。
なお記事内のデータは2017年7月現在のものです。ご紹介した温泉(風呂)を利用される場合は、事前にご確認をお願いいたします。
外来入浴施設の新型コロナ感染防止対策について
本ページで紹介しています各外来入浴施設の、新型コロナ感染防止対策については次のページにまとめてあります。
上高地で入浴可能な日帰り温泉
本記事では「上高地」の範囲を、大正池から小梨平までとし、このエリア内で外来入浴可能なお風呂のある施設をご紹介します。
ご紹介しますのは、
- 上高地温泉ホテル
- 上高地ルミエスタホテル
- 上高地アルペンホテル
- 森のリゾート小梨
の4つの施設です。
上高地内では次の位置にあります(下記の地図は、上高地公式ウェブサイトからお借りしたものに、外来入浴施設の場所が目立つよう改変を加えています)。
なお、記事内で便宜上「温泉」と記述していますが、上高地内で「本当の温泉」つまり源泉を引いているのは2軒のホテルのみで、それ以外は「沸かしたお湯」となります。
上高地温泉ホテル
上高地温泉ホテル
今回ご紹介する温泉の中では、河童橋から一番遠いところにありますが、河童橋周辺が人で溢れているときでもこの辺りは人がまばらで、静かな雰囲気が保たれています。
上高地内で源泉を所有している施設のひとつで、源泉掛流しのお風呂を楽しむことができます。
営業時間 | 12:30〜15:00 | 午後のみ |
料金 | 大人 | 800円 |
小学生以下 | 400円 | |
タオル | 200円 | |
バスタオル(レンタル) | 300円 |
タトゥーについては、脱衣場内に入れ墨のある方の入浴をご遠慮いただく旨の注意書きがあります。
外来入浴は、上高地温泉ホテルの営業期間中は毎日利用することができます。
外来入浴の入り口はホテル正面の右側にあり、券売機(飲み物の自動販売機のある場所)でチケットを購入して入ります。
大きな荷物は脱衣場には持ち込めませんので、外来入浴入口奥の棚に置いていくことになります。脱衣場にはロッカーがありますので、貴重品は荷物と共に置いていかないようにしましょう。
お風呂には「焼けの湯」と「梓の湯」のふたつがありますが、時間によってどちらかが男性用、もう一方が女性用になっています。夜、入替えを行っているのですが、外来入浴時にどちらが男性用(女性用)になっているかは日によるようです。
焼けの湯の方が少し広めの浴場となっており、樽風呂の数も2つと梓の湯よりもひとつ多くなっています。
上高地ルミエスタホテル

上高地ルミエスタホテルは、すぐ隣にある上高地温泉ホテルと同様に源泉を引いている施設のひとつです。
近年、上高地清水屋ホテルから「上高地ルミエスタホテル」へと改称し、より洗練された洋風ホテルとして生まれ変わりました。
営業時間 | 11:00〜13:00 | (12:30受付終了) |
料金 | 大人 | 2,220円(入湯税別) |
小人(12才まで) | 1,100円(入湯税別) | |
未就学児 | 無料 | |
タオル | ホテル側で用意してくれています |
上記のほかにスパランチ(大人/3,800円)というものもあり、これはランチ(3,300円)と日帰り入浴がセットになったものです。
タトゥーにについては、基本的に入れ墨のある人は入浴できません。ただし、“最近ではファッションとして入れている人が多いため、ホテル側に相談してみてください」とのことです。他のお客さんが不快に思わない体であれば入浴できるかもしれませんね。
外来入浴は、上高地温泉ルミエスタホテルの営業期間中は毎日利用することができます。
他の外来入浴施設と比べ、入浴料金がかなり高いのが目につきます。が、一度入浴してみれば、なぜこの料金なのかが分かると思います。
とにかく、豪華、綺麗なのです!



脱衣室、内風呂、露天風呂はすべて男女別にそれぞれひとつずつあります。
上高地ルミエスタホテルの従業員さんは、みなさんとても丁寧で親切です。宿泊客だけでなく、ホテル前を行く観光客にも同じように接しているのが印象的でした。
上高地アルペンホテル

大きなな山小屋、あるいはロッジ風の外観を持つ上高地アルペンホテルは松本市営のホテルです。
入り口を入ると、中央に暖炉がある大きな吹抜けとなっており、まるでヨーロッパ・アルプスにあるロッジのようです。
営業時間 | 07:00〜10:30 | (10:00受付終了) |
12:00〜14:30 | (14:00受付終了) | |
料金 | (フェイスタオル付き) | 1,000円(税込) |
バスタオルレンタル | 200円(税込) |
市営であるため、入浴料金は安めですね。
露天風呂はなく内風呂のみですが、湯船に入りながら、穂高の山々や六百山を眺めることができる展望浴場となっています。


(浴室からの眺めの画像は、もしかしたら改装前(?)のもので、浴室内の様子が異なっているかもしれません)
森のリゾート小梨

小梨平の中にある「森のリゾート小梨」。
シーズン中は静かなカラマツ林の中にたくさんのテントが張られ、大浴場「小梨の湯」はキャンパーにとってもありがたい施設です。
営業時間 | 12:00〜19:00 | (18:30受付修了) |
料金 | 大人(中学生以上) | 600円(税込) |
小学生 | 500円(税込) | |
小学生未満 | 100円(税込) | |
乳児 | 無料 |
キャンプ場内のお風呂ですが、ボディーソープ、リンスインシャンプー、ドライヤー、無料ロッカーは完備しています。タオル等の用意はありませんが、となりの売店でバスタオル、フェイスタオル、ひげ剃りを購入することができます。
男女別に各15名まで入ることができます。お風呂自体は小さめの銭湯と言った感じでしょうか。
上高地内の外来入浴施設の中で18:00以降にも入浴できる唯一の施設です。営業開始時間は12:00となっていますが、もっと早く始まる日もあります。


上高地で温泉に入ろう
本記事では、上高地内で温泉(お風呂)に入れる施設をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
上高地内の散策を楽しみ、食事もして、お土産も買った。でも、帰りのバスの時間まですこし時間がある...
そんなときは、ぜひ上高地でお風呂に入って行ってください!
河童橋からちょっと歩けば「小梨の湯」に入れますし、焼岳方向に20分くらい歩けば “本物の温泉” にも入ることができます。
北アルプスや上高地の美しい景色を堪能したら、最後にお風呂に入りサッパリして帰りませんか?