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新しい洗濯表示をやさしく解説!新旧の比較や注意点は?なぜ変更?

約8分

洗濯表示が平成28年(2016年)12月1日から新しいものに変わります!

これまで長く親しんできた表示が一新され、表示の種類も22種類から41種類へと倍増します。

変更は実に50年ぶりということで戸惑う方も多いと思います。

そんなあなたに新しい洗濯表示についてやさしく簡単に説明します。

洗濯表示

まず、そもそも「洗濯表示」とは何かについて簡単に説明して、さらに新しい洗濯表示に変更される理由について説明します。

洗濯表示とは?

衣類等の「洗濯表示」または「取扱い表示」は、なんのためにあるでしょうか?

実は、「家庭用品品質表示法」という法律があり、私たちがふだん使用する家庭用品を対象として、メーカーが商品の品質について、

  • どんなことを表示しなければならないか(表示内容)
  • どんなふうに表示しなければならないか(表示方法)

が決められています。

これは、私たちが商品を買うときに適切な情報を知ることができるようにするために作られた法律なんです。

もし、洗濯表示が各メーカーでバラバラな表示だったり、洗濯表示自体がなかったりしたら、衣類の洗濯のときにとても困りますよね。このようなことが無いよう「洗濯表示」が決められているのです。

洗濯表示は、「家庭用品品質表示法」に基づいて決められている「繊維製品品質表示規定」という規定があり、この規定によって定められているものです。

今回、この「繊維製品品質表示規定」が改正されたことに伴い、洗濯表示が変更されることになりました。

では、なぜ「繊維製品品質表示規定」が改正されたのでしょうか?

新しい洗濯表示に変わる理由は?

これまでの「洗濯表示」に “ドライ” とか “ヨワク” などと書かれていることから分かるかもしれませんが、これは日本独自の表示です。

日本は世界貿易機関(WTO)に加盟しており、その「貿易の技術的障害に関する協定(TBT協定)」では、国際規格に準拠した国内での対応が求められています。つまり、国際規格に合わせなさい、ということですね。

洗濯表示に関する国際規格(ISO 3758)というものがあり、日本もそれを採用すれば良いわけですが、この規格には自然乾燥を示す記号がありません。

日本でふつうに行われている、洗濯物を庭やベランダ、室内に吊るして自然乾燥させるという習慣が、欧米にはなかったというのが理由なんです。

確かに、アメリカのホームドラマを見ていても洗濯物を干しているシーンて、あまり見かけないですよね。

日本は平成17年から自然乾燥を表す記号を追加するよう提案を行い、平成24年4月に国際規格が改正されました。

この国際規格に合わせた日本工業規格が平成26年10月に制定され、平成27年3月に「繊維製品品質表示規定」が改正されました。

その結果として、平成28年12月1日から新しい「洗濯表示」に切り替わるのです。

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新しい洗濯表示

それでは、新しい洗濯表示とはどういうものか、説明していきましょう。

押さえておきたいポイント

新しい洗濯表示は、これまでの約2倍の41種類に増えます。これを、そのまま覚えるのは大変なので、まず押さえておくべきポイントを紹介します。

それは、新しい洗濯表示は、5つの「基本記号」と、「付加記号」、「数字」、「禁止」の組み合わせでできている、とうことです。

5つの基本記号

基本となるのは次の5つの記号です。

家庭洗濯漂白乾燥アイロンクリーニング
家庭洗濯漂白乾燥アイロンクリーニング

複数の記号が同時に使用されるときは、上記の順(左から)表示されます。

付加記号と数字

基本記号と共に使用し、強さ、温度、禁止などを表します。

〈強さ〉

基本記号の下に付加されます。

通常の強さ通常の強さ
弱い弱い
非常に弱い非常に弱い

「線(-)」が増えるほど弱いことを表します。下に例を示します。

140141142
〈温度〉

温度は基本記号の中に付加されます。

温度を〈記号〉で表す場合と〈数字〉で表す場合があります。

〈記号〉の場合は「・」で表し、タンブル乾燥やアイロンのときに使用されます。

〈温度〉 低
〈温度〉 中
〈温度〉 高

「・」の数が多いほど、温度が高いことを表します。下に例を示します。

510520530

〈数字〉は家庭洗濯での洗濯液の上限温度です。

140150160
〈禁止〉

基本記号と組み合わせて使用され、禁止を表します。

100

おもな変更点

その他、新しい洗濯表示での変更点や、気を付けてほしい点をご紹介します。

記号だけでは伝えられない情報は?

記号の組み合わせだけでは伝えられない情報がどうしてもあります。

そのような情報は簡単な言葉で記号の近くに記載されます。これを付記用語と言います。

例えば、「洗濯ネット使用」、「中性洗剤使用」、「あて布使用」、「弱く絞る」などが考えられます。

記号の表示は処理の上限を示す

記号の表示、例えば強さや温度は、使用できる上限を示しています。

140上限表示「40℃以下ならば損傷を起こさない」ということを表しています。

「タンブル乾燥」の記号が新たに追加されます

家庭での乾燥の記号に「タンブル乾燥」の記号が新たに追加されます。
タンブル乾燥機とは、機械の中で洗濯物を回転させながら温風で乾燥する衣類乾燥機のことで、洗濯機と乾燥機が一体になった洗濯乾燥機や、単体の回転式衣類乾燥機が該当します。

以下のような記号が使用されます。

320310300

「ウエットクリーニング」の記号が新たに追加されます

商業クリーニングの記号に「ウエットクリーニング」の記号が新たに追加されます。

ウエットクリーニングと言うのは、クリーニング店による特殊な技術で行うプロの水洗いと仕上げを行う洗濯のことです。

記号としては次のようなものがあります。

710700

「酸素系漂白剤」の記号が新たに追加されます

家庭での漂白の記号に、「酸素系漂白剤」の記号が新たに追加され案す。

酸素系漂白剤は色柄物にも使える漂白剤で、パッケージには「酸素系漂白剤」や「色柄にも」などと書かれています。ただし、粉末タイプのものは毛や絹に使用できないことに注意してください。

記号としては次のようなものが使用されます。

210200

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新しい洗濯表示の一覧

それでは、新しい洗濯表示の44種類すべてをご紹介します。

洗濯処理

番号記号解説
190190液温は95℃を限度とし、洗濯機で洗濯処理ができる。
170170液温は70℃を限度歳、洗濯機で洗濯処理ができる。
160160液温は60℃を限度とし、洗濯機で洗濯処理ができる。
161161液温は60℃を限度とし、洗濯機で弱い洗濯処理ができる。
150150液温は50℃を限度とし、洗濯機で洗濯処理ができる。
151151液温は50℃を限度とし、洗濯機で弱い洗濯処理ができる。
140140液温は40℃を限度とし、洗濯機で洗濯処理ができる。
141141液温は40℃を限度とし、洗濯機で弱い洗濯処理ができる。
142142液温は40℃を限度とし、洗濯機でh非常に弱い洗濯処理ができる。
130130液温は30℃を限度とし、洗濯機で洗濯処理ができる。
131131液温は30℃を限度とし、洗濯機で洗濯処理ができる。
132132液温は30℃を限度とし、洗濯機でh非常に弱い洗濯処理ができる。
110110液温は40℃を限度とし、手洗いができる。
100100家庭での選択禁止。

漂白処理

番号記号解説
220220塩素系および酸素系の漂白剤を使用して漂白処理ができる。
210210酸素系漂白剤の使用はできるが、塩素系漂白剤は使用禁止。
200200塩素系および酸素系漂白剤の使用禁止

タンブル乾燥

番号記号解説
320320タンブル乾燥処理ができる。
(排気温度上限80℃)
310310低い温度でのタンブル乾燥ができる。

(排気温度上限60℃)
300300タンブル乾燥禁止

自然乾燥

番号記号解説
440420
つり干しが良い。
445445日陰のつり干しが良い。
430430ぬれつり干しが良い。
435435日陰のぬれつり干しが良い。
420420平干しが良い。
425425日陰の平干しが良い。
410410ぬれ平干しが良い。
415415日陰のぬれ平干しが良い。

ぬれ干しとは、洗濯機による脱水や、手でねじり絞りをしないで干すことを言います。

アイロン仕上げ

番号記号解説
530530底面温度200℃を限度として、アイロン仕上げができる。
520520底面温度150℃を限度として、アイロン仕上げができる。
510510底面温度110℃を限度として、アイロン仕上げができる。
500500アイロン仕上げ禁止

ドライクリーニング

番号記号解説
620620パークロロエチレンおよび石油系溶剤によるドライクリーニングができる。
621621パークロロエチレンおよび石油系溶剤による弱いドライクリーニングができる。
610610石油系溶剤によるドライクリーニングができる。
611611石油系溶剤による弱いドライクリーニングができる。
600600ドライクリーニング禁止。

ウエットクリーニング

番号記号解説
710710ウエットクリーニングができる。
711711弱い操作によるウエットクリーニングができる。
712712非常に弱い操作によるウエットクリーニングができる。
700700ウエットクリーニング禁止。

※ウエットクリーニングとは、クリーニング店が特殊な技術で行うプロの水洗いと仕上げまで含む洗濯のことです。

新旧の洗濯表示の対応関係

新しい洗濯表示がこれまでの洗濯表示とどう対応づいているのかを示します。

アイロンの掛け方のように記号がほとんど変わらずすんなり覚えられそうなものもありますが、乾燥のしかたのように、記号がとてもシンプルになり種類も増えて、簡単には覚えられそうにないものもあります。

洗濯の仕方

旧洗濯表示新しい洗濯表示 
103104140141142家庭洗濯(洗濯機洗い)ができる。
記号の中の数字は洗濯液の上限温度を表します。
106110洗濯液の温度は40℃を限度とした手洗いができます。
107100家庭での選択はできません。

漂白の仕方

旧洗濯表示新しい洗濯表示 
202201220塩素系および酸素系漂白剤が使用できます。
210酸素系漂白剤のみが使用できます。
200漂白剤は使用できません。

乾燥の仕方

旧洗濯表示新しい洗濯表示 
601602440つり干し
445日陰のつり干し
430ぬれつり干し
435日陰のつり干し
603604420平干し
425日陰の平干し
410ぬれ平干し
415日陰のぬれ平干し

アイロンのかけ方

旧洗濯表示新しい洗濯表示 
301530アイロンをかけることができます。
底面温度は最高200℃(高温)までです。
302520アイロンをかけることができます。
底面温度は最高150℃(中温)までです。
303510アイロンをかけることができます。
底面温度は最高110℃(低温)までです。
304500アイロン掛けはできません。

クリーニングの種類

旧洗濯表示新しい洗濯表示 
401402620ドライクリーニングができます。
パークロロエチレン等の溶剤を使用。
610ドライクリーニングができます。
石油系溶剤を使用。
403600ドライクリーニングはできません。

しぼり方

旧洗濯表示新しい洗濯表示 
501対応する記号がありません。
新しい洗濯表示では、必要に応じて「弱く絞る」などの付記用語で表示されます。
502対応する記号がありません。
自然乾燥の記号の、ぬれ干しの記号にその意味を含んでいます。

まとめ

本記事では、2016年12月1日から施行される、新しい洗濯表示について、

  • 新しい洗濯表示とは何か?
  • なぜ新しい洗濯表示に切り替わるのか?
  • 新しい洗濯表示の紹介
  • 新しい洗濯表示と旧洗濯表示との対応

について解説しました。

12月1日からしばらくは、新旧両方の洗濯表示が混在した形になります。

国際規格に準拠した記号となりましたので、これで日本も洗濯表示に関して、国際社会の仲間入りを果たしたと言えるでしょう。

海外で暮らすようになっても、海外の衣類を買った場合にも、日本国内の「洗濯表示」と同じですので、戸惑うことも少なくなるはずです。

記号そのものが一新され、中にはなかなかイメージしづらいものもありますが、徐々に慣れていきましょう。

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