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プーチン大統領が遅刻した理由は?隠された意図や背景を優しく解説

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12月15日、ロシアのプーチン大統領が、安倍首相と北方領土問題や経済協力について話し合うため日本にやってきました。

予定されていた時刻よりも、2時間半も遅れて…

予想外のアクシデントが発生した?
到着予定時刻の連絡ミス?

おそらく、そうではありません。

「遅刻」は、ある意図を持って、故意に行われたと思われます。

本記事では、プーチン大統領はなぜ「遅刻」したのか、その裏にはどんな背景があるのかについて、やさしく解説します。

目次

プーチン大統領の遅刻の理由

遅刻の常習犯?

実は、プーチン大統領はこれまでも重要な人物と会う際にたびたび遅刻しており、今回が初めてではありません。

安倍首相だけでなく、イギリスのエリザベス女王や、ローマ法王、スペインの国王夫妻も待ちぼうけをさせられているんです。

待たされた時間は、ヨーロッパの重要人物が20~50分程度なのに対して、今回は2時間半もの遅刻です。

プーチン大統領の遅刻の理由について、ロシア政府関係者は “入念に準備を行ったため遅刻した” と言っているようですが、これをそのまま信じる訳には行きません。

プーチン大統領の作戦

プーチン大統領は “自分は最後に来る人間だ” とよく言っており、彼の「遅刻」は交渉を優位に進めるための作戦だと言ってよいでしょう。

企業内においても学校においても多くの人が集まるような場合、社長や校長は、社員や生徒よりも後からやってきますよね?

なんとなく後から登場する人の方が「偉い人」という感覚は理解できると思います。

プーチン大統領はこのような心理を利用して、自分(の国)の方が優位な立場にあることを意識させ、相手にプレッシャーをかけているんです。

でも、2時間半はヒドイですよね。

今回の首脳会談は、ロシア側からかなり強く出られそうな気がします。

本当は、アレがああいう結果にならなかったら、日本にとっても、もう少し有利な交渉ができたかもしれないのですが…

その「アレ」とは?

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ロシア側の強い態度の背景とは

「アレ」とは、11月に行われたアメリカの大統領選挙です。

実は、アメリカの次期大統領が共和党のトランプ氏に決まったことで、今回のロシアと日本の交渉が、日本にとって厳しいものになったのです。

民主党のオバマ大統領は、西側ヨーロッパ諸国とともに、ロシアに対してはかなり強い態度を取っています。

例えば、ロシアのクリミア半島への侵攻に対して、アメリカをはじめとする西側諸国はロシアに対して経済制裁を行っています。

また、オリンピックにおけるドーピング問題でもロシアに対して厳しい裁定が出ており、ロシアは孤立感を深めている状況でした。

ロシアは、西側諸国と対立関係にあっても、いざというときのため、西側とのパイプは確保しておきたいと考えていました。

その相手というのが日本だったのです。

ロシアは、日本とまだ締結していない平和条約を結んで信頼関係を築き、経済面においても深い協力関係をつくるため、当初は北方領土問題にも柔軟に対応するつもりだったようです。

水面下で、ロシアと日本は交渉の準備を始めていたようで、プーチン大統領との首脳会談で、安倍首相は「サプライズ」を発表できるという確信を持っていたようです。

永田町界隈でも、12月のサプライズについて噂になっていたと聞きます。

この頃、北方領土問題の解決について、やや楽観的な見方がニュースでも流れていました。このようなニュースは、日本の一方的な思い込みのみで流されることはなく、ある程度相手側の考えが確認できないと公にされないのが普通です。

ところが、です。

11月20日、リマで行われたプーチン大統領との会談を終えたあとの安倍首相は、平和条約締結に関して、固い表情で「平和条約はそう簡単な課題ではない。一歩一歩進んでいかねばならない」と、これまでとトーンも変わり慎重な言い回しに変わります。

おそらく、安倍首相の望んでいた方向とは大きく異なることをプーチン大統領から言われたのでしょう。よほどショックだったのか、安倍首相の顔は疲れ切って生気がないように見えました。

ロシア側の「進路変更」は、先にも書きましたようにアメリカの次期大統領にトランプ氏が決まったからです。

トランプ氏はプーチン氏と仲が良いと言われています。

西側諸国の親分であるアメリカの次期大統領が親ロシアであれば、もう日本と仲良くするのを急ぐ必要はありません。困ったことがあれば、アメリカにお願いすればいいのです。

ロシアは北方領土問題に譲歩してまで、日本と平和条約を結ぶ必要が無くなったわけです。

これが今回の日ロ首脳会談の裏にある背景です。

まとめ

今回は、固い話しをなるべくやさしく解説してみましたがいかがだったでしょうか?

やさしくするためにあまり正確でないところもありますし、本記事内の見解は私個人のものであるため「思い込み」もあると思います。誤り等がありましたら、ご容赦ください。

さて、今回の首脳会談で、いったいどのような声明が発表されるのか、楽しみでもあり怖くもあります。

安倍首相にとっては、非常にタフな交渉となると思いますが、ぜひ頑張っていただきたいと思います。

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