Topic Clouds

さまざまな話題に鋭く切り込むカジュアルメディア

イグノーベル賞2016股のぞき効果とは?受賞者の日本人てどんな人?

約5分

ユーモラスで、考えさせた研究や業績に贈られるイグ・ノーベル賞。

今年2016年は、立命館大学の東山篤規(ひがしやまあつき)教授(65歳)と大阪大学の足立浩平(あだちこうへい)教授(57歳)の2人の日本人が「知覚賞」を受賞しました。

イグ・ノーベル賞を日本人が受賞するのは10年連続で、これまでに60人の日本人がイグ・ノーベル賞を受賞しています。

さて、「知覚賞」受賞した両教授の研究「股のぞき効果」とはどういうものでしょうか?

また、受賞した二人の教授、東山教授と足立教授はどんな人なのでしょうか?

股のぞき効果とは

「股のぞき」って?

「股のぞき」とは、“足を開いて立ち前かがみになって股の間から後ろを見る”ことを言います(下の写真を参照ください)。
股のぞきの図

子供の頃、良くこんなことをして遊びますよね?

また、日本三景のひとつである京都府の「天橋立」では、「股のぞき」で風景を眺める風習があることをご存知の方も多いと思います。

どんな効果があるの?

「股のぞき効果」とは、風景を「股のぞき」して見るときと普通に立って見るときとで、見え方が異なることをいいます。具体的には、

  • 風景の奥行きが少なくなる
  • 遠くのものが小さく手前にあるように見える

という効果があるといいます。

「股のぞき効果」の研究

「股のぞき効果」の研究は、主に、実験心理学が専門の東山教授が研究を行い、足立教授が統計分析に協力し、2006年に論文を専門誌で発表しました。

この論文は『Perceived size and perceived distance of targets viewed from between the legs: Evidence for proprioceptive theory』で読むことが来ますので、英語が苦にならない方はどうぞ!

実験方法と結果

実験は、離れた場所に置いた目印(三角形の板)の見かけの大きさや目印までの距離を言ってもらう実験を繰り返したそうです。

その結果、

  • 股のぞきをした方が、直立して見るよりも目印が小さく感じる
  • 股のぞきをした方が、直立して見るよりも目印が手前にあるように感じる

という錯覚が確認できたそうです。

この効果は目印が遠くにあるほど大きく、45m離れた場所に置いた高さ1mの目印が高さ60㎝前後に感じられるといいます。

「股のぞき効果」の起きる原因

この錯覚が起きる原因は、股のぞきをするときの前かがみの姿勢が関係しているということが明らかになっています。

上下左右が逆になる「逆さ眼鏡」をかけて股のぞきをすると、風景の見え方は直立して見る場合と同じになります。しかし、この場合でも普通に股のぞきをしたときと同じように錯覚が起きることが確認されたのです。

[adSense]

二人の受賞者

今回、イグ・ノーベル賞を受賞した二人の研究者をざっとご紹介しましょう。

東山篤規教授

イグ・ノーベル賞を受賞した 東山篤規教授

現在、立命館大学の文学部に勤務されています。

研究テーマは「触角と痛み」「空間知覚」で、“生態学的妥当性の高い状況の下で大きさ、距離、運動などの視覚を研究する。また電気的皮膚刺激法、温度刺激法、機械的刺激法を用いて皮膚感覚(触覚と痛み)を研究”していらっしゃいます。

最近では、

  • 『月の錯視 なぜ大きく見えるのか』(勁草書房 2014/08 978-4-326-25099-8)
  • 『体と手がつくる知覚世界』(勁草書房 2012/11 9784326250790)

などの本を出されています。

実はこの『月の錯覚』の本、以前買おうと思ったことがあります。300ページ以上のボリュームがあり価格も高く、どうやら一般向けではないように思えたので買いませんでした(苦笑)。

足立浩平教授

イグ・ノーベル賞を受賞した 足立浩平教授

現在、大阪大学人間科学研究科に勤務されています。

専門は、多変量解析法、心理統計学(Psychometrics)、行列代数で、

  • 多変量データ解析法の基礎となる行列代数の研究
  • 主成分分析・因子分析のモデル・アルゴリズムの開発

などの研究をされています。

足立教授の最近の著書には

  • Applied Matrix and Tensor Variate Data Analysis (Toshio Sakata (Ed.)) pp. 1-21, Kohei Adachi,Springer,ISBN 978-4-431-55387-8,2016年02月
  • Advances in latent variables (M. Carpita, et al. (Ed)), pp. 227-239,Kohei Adachi & Nickolay T. Trendafilov,Springer,ISBN 978-3-319-02966-5,2014年12月

があるようですが、申し訳ありません、タイトルを見ても私にはさっぱり分かりません…。

まとめ

本記事では、イグ・ノーベル賞「知覚賞」を受賞した「股のぞき効果」について、

  • 股のぞき効果とはどんなものか
  • 受賞した研究者はどんな人か

についてご紹介しました。

私も、子供のころ良く「股のぞき」をしていた記憶があるのですが、このような効果があることを知ってやっていたとは思えません(笑)。

大人になった今、人前でやるのはちょっと恥ずかしいので、どこかでこっそり「股のぞき効果」を確認してみたいと思います!

コメントを残す

*
*
* (公開されません)