村井氏のMEGA地震予測とは?本当によく当たる?最新情報も紹介

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これまで大地震をことごとく予測し的中させてきたとして注目を浴びている「MEGA地震予測」。

最近では、2016年10月の鳥取地震(震度6弱)や11月22日の福島県沖で起きた地震(震度5弱)を的中させた、とされています。

東京大学名誉教授の村井俊治氏が率いるJESEA(地震探査機構)による地震予測は本当に当たっているのでしょうか?

本記事ではMEGA地震予測についての疑問と、最新の情報をご紹介します。

目次

MEGA地震予測

地震予測の方法は?

JESEA(ジェシア)は地震予測に、GNSS(Global Navigation Satellite System、全球測位衛星システム)のデータを使用しています。

GNSSとは、GPS(アメリカ国防省が運営)のほか、ロシアのGLONASS、EUのGallileoなどの、衛星による測位システムの総称で、いずれも複数の衛星から電波を受信し、受信者(受信機)の正確な位置情報を求めるために使用されます。

JESEAは、国土地理院が公開している全国約1,300箇所の電子基準点の位置情報から、各基準点の位置の変化に対して、独自の解析方法により地殻変動を予測していると言います。

電子基準点

全国に約1,300ある電子基準点 ©国土地理院

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MEGA地震予測は当たっているのか?

さて、世界の測量工学界をリードしてきたと言われている村井俊治氏のJESEAは、本当に地震予測が出来ているのでしょうか?

下は、2016年初めから、11月28日までに発生した震度5弱以上の地震の一覧です。(気象庁のデータベースから作成)

地震発生日時震央地名最大震度
12016/11/22 05:59:46.8福島県沖5弱
22016/10/21 14:07:22.5鳥取県中部6弱
32016/09/26 14:19:57.5沖縄本島近海5弱
42016/08/31 19:46:02.7熊本県熊本地方5弱
52016/07/27 23:47:17.0茨城県北部5弱
62016/06/16 14:21:28.2内浦湾6弱
72016/06/12 22:08:15.0熊本県熊本地方5弱
82016/05/16 21:23:02.2茨城県南部5弱
92016/04/29 15:09:34.3大分県中部5強
102016/04/19 20:47:03.3熊本県熊本地方5弱
112016/04/19 17:52:13.6熊本県熊本地方5強
122016/04/18 20:41:57.9熊本県阿蘇地方5強
132016/04/16 16:02:01.0熊本県熊本地方5弱
142016/04/16 09:50:06.2熊本県熊本地方5弱
152016/04/16 09:48:32.6熊本県熊本地方6弱
162016/04/16 07:23:54.3熊本県熊本地方5弱
172016/04/16 07:11:37.4大分県中部5弱
182016/04/16 03:55:53.0熊本県阿蘇地方6強
192016/04/16 03:09:29.8熊本県阿蘇地方5弱
202016/04/16 03:03:10.7熊本県阿蘇地方5強
212016/04/16 01:45:55.4熊本県熊本地方6弱
222016/04/16 01:44:07.4熊本県熊本地方5弱
232016/04/16 01:25:05.4熊本県熊本地方7
242016/04/15 01:53:01.4熊本県熊本地方5弱
252016/04/15 00:06:21.3熊本県熊本地方5強
262016/04/15 00:03:46.4熊本県熊本地方6強
272016/04/14 23:43:41.1熊本県熊本地方5弱
282016/04/14 22:38:43.5熊本県熊本地方5弱
292016/04/14 22:07:35.2熊本県熊本地方6弱
302016/04/14 21:26:34.4熊本県熊本地方7
312016/01/14 12:25:33.3浦河沖5弱
322016/01/11 15:26:41.1青森県三八上北地方5弱

そして次は、1月に発売された「週刊ポスト」に掲載されたJESEAによる2016年の地震予測マップに、発生した地震をプロットしたものです。(「週刊ポスト」の地震予測マップは「大地震の予知、天変地異」さんからお借りしました)

熊本地震では狭い範囲に多くの地震が集中しているため大きな円ひとつで表しています。

JESEA予測と実際の地震発生位置

見たところ、警戒ゾーン内で発生した地震はほとんどない印象です。

もっとも、このマップは「vol.1」と記載されているように、後に出た「vol.2」以降の改訂版と異なっていることを考慮する必要があります。

熊本地震はどうだった?

2016年で最も大きな被害がでた地震と言えば熊本地震です。

2度の震度7を含む、巨大な地震が熊本県周辺で頻発しましたが、JESEAではこれを予測できていたのでしょうか?

「異常変動全国MAP’16(vol.1)」に “熊本・鹿児島に顕著な沈降を確認” と記載されているように、何らかの異常を検出していたのは確かのようです。

実際に、自身が発生する直前まで、熊本周辺は警戒レベル2とされていました。が、4月6日に警戒レベルを解除しているんです。

警戒レベルを解除した理由について東洋経済のインタビューに答えて、村井氏は次のように言っています。

「気持ちがブレた」と言うしかない。異常があったら必ず地震が来るという信念を持っていたはずなのに、揺らいでしまった。

私は “気持ちがぶれた” という発言に、ちょっと違和感を感じました。

観測データから独自の解析方法によって導き出した結果というのは、気持ちに左右されるような曖昧なものなのでしょうか。

JESEAの予測について科学者の見解

地震科学者の島村英紀・武蔵野学院大学特任教授がTHE PAGEに寄せた記事をもとに、JESEAの地震予測についての問題点を上げてみます。

GPSデータのノイズを知らない?

JESEAは地震予測に国土地理院のGPSデータを使っていますが、このGPSデータは「誤差やノイズ」を含んでいます。

もっとも大きな誤差の原因は空気中の水蒸気に因るもので、水蒸気の量によって電波が伝わる速さが変わり、測定結果が変動してしまうのです。

また、本来ならば地下の基盤石の歪みを測定すべきですがGPSの受信機が地表にあること、またGPS受信機の下の地下水も観測データに影響与えてしまいます。

言ってみれば、GPSデータには多くの誤差やノイズが含まれているのですね。

しかしJESEAではそのことを知らないで使っているようで、JESEAの地震予測で、地震の前兆をとらえたしているGPSデータは、ほぼすべてがノイズと言っても間違いではないというのです。

GPSデータの扱い方を知らない?

JESEAは、去年、南関東の警戒レベルを最大に引き上げてているのですが、その根拠として “特に注意すべきは房総半島で、北東部にある銚子と南部にある館山で水平方向の動きが真逆になっており、そのゆがみが拡大している” ことを上げています。

が、これは完全な間違いだというのです。

地殻変動の観測では、各点がそれぞれ動いているので「絶対的な基準点」というものはありません。

どこに基準点を置くかによって、各地点がどの向きに動いているかは変わり、銚子と館山の間に基準点をとれば互いに逆方向に動いているように見え、別の場所に基準点をとれば調子と館山は同じ方向に動いているように見えるのです。

警戒ゾーンの広さと警戒期間の長さ

JESEAが毎年発表している「異常変動全国MAP」を見てもらえば分かりますが、大地震の発生の可能性があるとしている警戒ゾーンは、これまで地震が起きてきたエリアをほとんどカバーしています。

また、あるエリアに警戒レベルが設定されると、そのエリアでは地震の発生を警戒する必要が発生しますが、この警戒期間はたびたび延長されています(地震発生まで?)。

このような「地震予測」であれば、当たって当たり前、だと言うことです。

地震予測の最新情報

最新の情報は、JESEAのメルマガ(有料)に登録すると定期的に送られてきます。

ここでは、zakzakに掲載された村井氏のインタービュー内の情報を紹介しましょう。

12月から1月に南関東で大地震

村井氏によると、

これまでの観測では北茨城と筑波の間の高低差が大きくなっているほか、房総半島の銚子と館山の間の格差も広がっている。伊豆半島や駿河湾沿岸付近にも沈降が確認されていることなどから『南関東がおかしい』と判断せざるをえない。12月~来年1月にかけて、南関東で大きな地震が発生する可能性が極めて高い

と、言っています。

銚子と館山の動きに関しては、島村教授の話しもあることから、素直に信じてよいものか困りますね。

四国沖にも注意

さらに、四国についても、

高知県の室戸岬、足摺岬などの動きがおかしい。沈降が進み、水平方向の動きも周囲と異なる動きを見せている。これは付近に歪みがたまり、地震を起こすエネルギーが蓄積されていることを示しており、警戒が必要だ

と、述べています。

まとめ

本記事では、恐ろしいほどよく当たるとウワサの、JESEAによるMEGA地震予測について、

  • MEGA地震予想の予測方法
  • MEGA地震予測はあたっているのか
  • 最新のMEGA地震予測情報

についてご紹介しました。

私個人的には、有料のメルマガまで購読して、MEGA地震予測の情報が欲しい、と思うほどではないと思いました。

多くの人命に関わる地震に関することであるため、できれば無償で情報提供して欲しいと思うのは、私だけではないと思います。

まぁ、JESEAが民間企業なので仕方がないのかもしれませんが…。

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