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パーマ大佐の「森のくまさん」販売中止の理由をわかりやすく解説

約5分

YouTubeで様々な動画を公開している、お笑いタレントのパーマ大佐さん(23歳)。第2のピコ太郎と言われるほど人気があり、動画の評価も高いようです。

しかし、動画のうちのひとつ、童謡「森のくまさん」の替え歌の歌詞が、オリジナルの「森のくまさん」の日本語訳詩者・馬場祥弘氏から、勝手に改変された、として販売中止を求められていることが、1月18日に明らかにされました。

パーマ大佐さんの「森のくまさん」はいわゆるパロディ作品なのですが、なぜオリジナルの作詞者は販売中止を求めているのでしょうか?

これには著作権というのものが絡んでくるのですが、このあたりをできるだけわかりやすく解説したいと思います。

森のくまさん

オリジナルの「森のくまさん」

「森のくまさん」はアメリカの民謡を元にした童謡です。おそらく、ほとんどの人がこの歌を、歌えるか聴いたことがある、と思います。

Wikiによれば、日本で広く知られるようになったのは1972年にNHKの『みんなのうた』で紹介されたのがきっかけだそうです。

番組のプロデューサー後藤田純生氏がこの曲を見つけ、玉木宏樹氏が編曲したもので、当初は日本語の作詞者は「不詳」とされ、「作詞・作曲:不明(アメリカ民謡)、編曲:玉木宏樹」と表記されていました。

その後、馬場祥弘氏が「森のくまさん」は自分が作詞・作曲した作品であるとの主張をし、これが認められて「作詞・作曲:馬場祥弘」とされました。

ところが、アメリカ民謡に「森のくまさん」の原曲があることが分かり、現在は「作詞・作曲:不明(アメリカ民謡)、日本語訳詞:馬場祥弘、編曲:玉木宏樹」となっています。

一時は「自分が曲も詩も作った」と主張していた、この馬場祥弘氏が、パーマ大佐さんの「森のくまさん」の販売中止を求めている人です。

以下は、童謡の「森のくまさん」です。最初に表示される作詞者名に馬場氏の名前が見えます。(この動画の「森のくまさん」は、編曲は玉木氏ではなく別の方の行ったバージョンのようです)

パーマ大佐の「森のくまさん」

パーマ大佐さんの「森のくまさん」は、童謡の「森のくまさん」をベースに作られたものです。

パーマ大佐さん曰く、“「森のくまさん」は歌詞が5番まであるのに、みなメロディーが同じ。退屈だから、Aメロ、Bメロ、サビを付けてみました” ということです。

オリジナルの「森のくまさん」が所々に入った、大幅にメロディーと歌詞が追加になった歌になっています。

パーマ大佐の動画も紹介しておきますね。ロングバージョンとショートバージョンの両方をご紹介しますが、ショートバージョンの方が楽しいです(最後にサプライズ?がありますw)

私はけっこう好きですよ!

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なぜ販売中止を求められているの?

著作権の侵害

馬場祥弘氏が販売中止を求めている理由は、パーマ大佐の「森のくまさん」が著作権法で保護されている権利のうち、著作者人格権の「同一性保持権」を犯している、と判断されているからです。

なんだか、急に難しい言葉が出てきてしまいましたね。

もう少し噛み砕いて説明します。

著作物(この場合は馬場氏の日本語訳詞)は著作権で保護されています。

著作権には、著作者人格権と著作財産権(一般に著作権と言う)があり、今回問題にさているのは馬場氏の主張にあるように著作者人格権の方です。

著作者人格権とは、個人の人格的利益、つまり名声とか信頼などの無形の人間的な価値を保護するための権利です。

著作者人格権にはいくつかの種類があるのですが、馬場氏の主張にある「同一性保持権」について説明しますね。

同一性保持権とは、著作者、つまりそれを作った人の意に反して改変をすることを禁止できる、という権利です。

今回の例で言えば、馬場氏の日本語訳詩に、パーマ大佐さんが別の詩を付け加えて(=改変して)曲を作ったのですが、これを馬場氏が認めない、と言っているのです。

オリジナルの「森のくまさん」の日本語訳詞は馬場氏に著作権があり、その改変を認めていないので、パーマ大佐さんの「森のくまさん」は同一性保持権を侵害している、という訳なのです。

馬場祥弘氏の販売中止要求

馬場祥弘氏は、CDとDVDを販売しているユニバーサルミュージックと、パーマ大佐さんに販売中止を求める書面を郵送したことを、代理人の三木秀夫弁護士が明らかにしています。

その書面では、販売したCDなどの回収と慰謝料300万円の請求もしたそうです。

三木氏によれば、誠意ある対応をしなければ、民事提訴や刑事告訴をするそうです。

いやぁ、ずいぶんと厳しい要求ですね。

歌は楽しく!

童謡は子どもからお年寄りまでの幅広い世代で楽しむことができる歌です。

その童謡をもとに、みんなが楽しむことができる別の歌を作った、というのがパーマ大佐さんの「森のくまさん」だと、私は思うのですがどうでしょう。

馬場祥弘氏は、自分の訳詞が冒涜されているように感じているのかもしれませんね。

馬場氏には、もう少し寛大な心を持って対応してもらえればと思うのですが、今回の対応は少し残念な気がします。

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