佳子さま留学のリーズ大学のレベルは？どんな日本人が卒業してる？

4月24日、宮内庁は、秋篠宮ご夫妻の次女・佳子さま（22歳）が今年の9月から、英国のリーズ大学（University of Leeds）に短期留学されることを発表しました。

現在、佳子さまは国際基督教大学（ICU; International Christian University）の3年生で、大学の制度を利用しての留学だということです。

多くの人は「リーズ大学」と聞いてもあまりピンときませんよね。

今回は、リーズ大学のレベル（ランキング）や日本人の卒業生にどんな人がいるのかなど、リーズ大学についてご紹介します。

リーズ大学とは？

皇室の方が留学されるだけあって、やはり名門大学なんです。あの『指輪物語』で有名なトールキン（John Ronald Reuel Tolkien; ジョン・ロナルド・ロウエル・トールキン）が教壇に立っていたこともあるんですよ。

佳子さまが在学中の国際基督教大学もレベルが高く入学の難しい大学として知られていますが、リーズ大学のレベルはどの位なんでしょうか？

大学のランキングにはいろいろありますが、「QS世界大学ランキング」で、リーズ大学がどのくらいのレベルなのか見てみましょう。

「QS世界大学ランキング」とは、イギリスの大学評価機関である「クアクアレリ・シモンズ（Quacquarelli Symonds）社」が公表している世界の大学を対象としたランキングです。

総合ランキングの他に、「医学」「自然科学」「工学・情報工学」といった分野別のランキングや「社会学」「経済学」「統計学」などの学科別のランキングも公表しています。

QS世界大学ランキングは毎年9月に公表されており、今回は去年発表された「2016-2017」のランキングを見てみます。

それによると、リーズ大学のランキングは93位です。

意外とランクが低い？いえいえ、そんなことはないんです。

2007年と少し古いデータですが、日本だけでも756の大学があり、米国が2533校、英国が167校、フランス94校、ドイツ176校、ロシア連邦1068校、韓国343校と、主だった国だけでも5000校を超える大学があるんです（短期大学を除く）。

世界全体でどのくらいの大学数があるか分かりませんが、この中の93位ですからトップクラスとい言っても過言ではありません。

同ランキングで日本の東京大学は34位、京都大学は37位でした。東大と言えども、30位代なのですね。

また、英国内の大学ランキングでは、127校中16位（2017年）です。ちなみに1位はケンブリッジ大学、2位はオックスフォード大学です。

リーズ大学（University of Leeds）について、どんな大学か概要をご紹介しましょう。

リーズ大学としての設立は1904年ですが、前身に1831年創立のLeeds School of Medicine（リーズ医科大学）と1874年創立のYorkshire College of Science（ヨークシャー科学大学）があります。

もともと、地域の科学教育ために設立されたこともあり、学科には生物化学、自然科学、工学、数学・物理化学、医学など、理系の学科が多いのが特徴です。また、人文科学はQS世界大学ランキングで60位（2017年）と他の分野に比べて高評価を得ています。

学生総数は33,000人にも上り、英国でもトップクラスの規模です。この数値は日本で言えば、日本大学（約68,000人）、早稲田大学（約42,000人）に次いで3番目くらいの人数です（日本の大学生は2016年5月時点）。

リーズ大学からは2名のノーベル賞受賞者を世に送り出しています。ノーベル文学賞を受賞した詩人・劇作家のウォーレ・ショインカ氏（Wọlé Sóyinká、1986年受賞）とノーベル化学賞を受賞した化学者のジョージ・ポーター氏（George Porter、1967年受賞）です。

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さて、リーズ大学を卒業した日本人にはどんな人がいるのでしょうか？ Wikipediaから拾ってみると次のような方々が卒業されています。

豊田周平氏を除くとあまり馴染みのない方が多いようですね。

豊田周平氏は、トヨタ自動車の初代会長豊田英二氏の三男で、今はトヨタ紡織株式会社の代表取締役会長をされています。2013年にはフランスからレジオンドヌール勲章のシュヴァリエを受章しています。

ちょっと面白いなと思ったのは、小西幸雄氏は俳優なんですが、NHKの「おかあさんといっしょ」の4代目の体操のおにいさんをされていたことでしょうか。

佳子さまの留学が決定したのは、今年の3月。書類選考や面接を経て決まったそうです。

まだ、どの学部に入るのか、専攻は何にするのかは、決まっていないそうですが、心理学や美術に関心を示されている、ということです。

佳子さまが、伝統ある英国の名門大学で有意義な時間を過ごされることをお祈り申し上げたいと思います。

ひょとしたら英国で、“Princess Kako” ブームが起きるかもしれませんね。