テレビ東京のお宝鑑定番組「開運!なんでも鑑定団」で、4点目となる曜変天目茶碗が発見されたようです。
これまで世界に3点しかなった曜変天目茶碗はいずれも日本にあり、すべてが国宝となっています。
今回発見されたとされる4点目の曜変天目茶碗も、本物であれば国宝級と言われています。
その曜変天目茶碗とはいったいどういう茶碗でしょうか?
また、番組に持ち込まれた曜変天目茶碗の来歴、番組内での鑑定価格についてもご紹介します。
曜変天目茶碗
曜変天目茶碗とは?
曜変天目茶碗とは、天目茶碗のうち最上級のものを言います。
外見の特徴は、色は真っ黒(漆黒)器で、大小の星と呼ばれる丸い斑文が散らばっており、斑文の周りは藍や青色をしていて、見る角度によっては虹色などさまざまな色に見えます。
もとは「曜変」は「窯変(あるいは容変)」と表記されますが、「星」のような紋様の美しさから「星の輝き」を意味する「曜(耀)」の字があてられるようになった、と言われています。
曜変天目茶碗は、南宋(12~13世紀)の頃、現在の中国福建省建陽市にあった建窯で作られたとされており、現存する物は3点しかありません。そして、そのいずれもが日本にあり国宝に指定されています。
国宝 曜変天目茶碗
日本にある曜変天目茶碗は、静嘉堂文庫、藤田美術館、大徳寺龍光院に収蔵されています。
静嘉堂文庫
静嘉堂文庫美術館によると、“静嘉堂文庫美術館所蔵の曜変天目(茶碗)は、もと徳川将軍家所蔵であったものが、三代将軍・家光の時代、春日局を経て、後に淀藩主となる稲葉家へ伝えられたとされる” と言うことです。
藤田美術館
藤田美術館によると、“瑠璃色の曜変と呼ばれる斑文は、まるで宇宙に浮かぶ星のように美しい輝きを放ち、品のある華やかな中にも落ち着きがあります。… 徳川家康から譲り受けた水戸徳川家の売り立ての際、藤田家に伝わりました” とのことです。
この曜変天目茶碗は、濃い青い色が良く出ていて、とても綺麗ですね。
大徳寺龍光院
こちらは、写真写りがあまりよくないのですが、それでも星のような斑文がたくさんあり、斑文の周りが青緑なのが分かりますね。
こちらはふだんは一般公開されていないようです。
開運!なんでも鑑定団に出された曜変天目茶碗
番組に鑑定を依頼した人は徳島県の橋本浩司さん。
骨董品好きの曽祖父が、明治時代に戦国武将・三好長慶(みよしながよし)の子孫が暮らす武家屋敷の移築を請け負ったとき、武家屋敷にあった多くの骨董品を大枚はたいて購入したそうです。
鑑定を依頼した品物はその中のひとつで、30歳のときに父から譲り受け、そのまま放置していたものを、最近になって自分で調べてみたら、価値のあるものではないかと分かり、鑑定の依頼をしたようです。
で、依頼品がこちら。
あー!!!!!!
この輝きィイイ!#tvtokyo #kanteidan pic.twitter.com/jY0qii9CxE— はなたろう (@hana_taro2014) 2016年12月20日
国宝となっている3つの曜変天目茶碗に比べると、星のような斑文が分かりにくいですが、青や緑の色が浮き出ているところがありますね。
そして、鑑定の結果は…?
橋本さんは、100万円の予想でしたが、結果はなんと2500万円の値が付きました。
値段を見た橋本さんはあまりに高額な値段にビックリして、しばらく口を開けたままでした。よほど、驚いたんでしょうね。
中村誠之助によると、これは間違いなく曜変天目茶碗であり、「鑑定団始まって以来の、最大の発見」だそうです。
もし、これが徳川家康に伝わり、現在にまで伝えられていたら、間違いなく国宝となっていたでしょう、とも言っていました。
ものスゴイお宝なんですね。いやぁ、テレビを見ていて、私も驚いてしまいました(笑)
まとめ
本記事では、日本に3点しかなかった曜変天目茶碗の4つ目が、テレビ東京の番組『開運!なんでも鑑定団!』で見つかったことについて、
- 曜変天目茶碗とはどういう茶碗なのか?
- 番組に鑑定に出された茶碗はどういう来歴か?
- 鑑定結果はどうだったか?
についてご紹介しました。
本当にきょうは『開運!なんでも鑑定団』を見て驚いてしまいました。
私も値が付きそうなもの、何か物置でさがしてみようかな… (笑)
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