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キリオス上海マスターズ無気力試合の理由は?性格が悪い?動画あり

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現在開催されている、男子テニスの上海マスターズ(2016 Shanghai Rolex Masters)で、第12シードのニック・キリオス(Nick Kyrgios)が、無気力試合とも取れるやる気のないプレーをしたことが話題になっています。

どうしてキリオスはそのようなプレーをしたのでしょうか?

目次

ニック・キリオスの無気力試合

ニック・キリオスは、1995年4月27日生まれの21歳。写真から受ける印象よりもずっと若いことに驚きます。

現在、世界ランク14位ですが、2014年のウィンブルドン選手権でラファエル・ナダルを破るほどの才能と実力を持っています。

問題のプレーはドイツの世界ランク110位ミーシャ・ズベレフ(Mischa Zverev)とのシングルス2回戦で起きます。

まず、動画を見ていただきましょう。

ズベレフがリターンを返す前に、キリオスはコートの外に向かって歩き始めているのが分かります。また、その後のキリオスのサーブが、もう相手をバカにしたような打ち方で、サーブを打ち終わるとボールの行方をまったく見ずにすぐにコートの外に向かって歩き出します。

こちらの方は、ズベレフのサーブを打ち返そうという気持ちが、キリオスにまったく見られません。

プロテニスプレイヤーの試合をいろいろ見てきましたが、このようなやる気のないプレーを見たのは初めてで、正直に言ってちょっと驚きました。

キリオスはいつもこのようなプレーをしているわけではありません。いったいどうしたのでしょうか?

やる気のないプレーの理由は?

キリオスはこの試合中に下品な言葉を吐いたりしたため警告を受けています。

主審のアリ・ニリ(Ali Nili)は彼に『ニック、あんなプレーをしてはいけない。とてもじゃないがプロフェッショナルのすることじゃない。でも、これはプロフェッショナルの大会なんだよ。』と告げます。

ところがキリオスは驚くべき言葉を主審に返します。『あんたは、俺がこの試合を終わらせて家に帰らせるためにタイムを宣言できるのか?』

また、試合中にとった攻撃的な態度のため観客からブーイングを受けたりもしていました。

キリオスはそんな観客に向かって『ここへ来てプレーしたいのか? 座って黙って観てろ!』と言っています。

ニック・キリオス

このことについて記者会見でキリオスは次のように述べています。『俺は観客に借りなんてない。俺が選んだことだ。もし気に入らないなら、見に来てくれと頼まなかった。ただ去ればいいんだ。』

数日前にジャパンオープンで優勝したばかりで疲れが残っている、ということもあり、感情的になりやすくなっているのでしょう。本人もそのように弁解しています。

でも、やはりそれだけじゃないようです。

ニック・キリオスの性格

実はキリオスはかんしゃくを起こしやすいことでよく知られているのです。

21歳というテニスプレイヤーとしての短い経歴ながら、これまでにたびたび問題を起こしています。

去年のウィンブルドンでは、ラケットを逆さま持って、リチャード・ガスケ(Richard Gasquet)サーブを打ち返すの拒んだことで観客からブーイングを受けています。

それからひと月後のデビスカップでは、コート上で『俺はここに居たくない』などと言って、自分のラケットを破壊しています。

ラケットを破壊するニック・キリオス

昨年はスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka)選手の恋人がほかの選手と寝たなどと侮辱するような発言をしたため1か月の出場停止処分になっています。

どうも、ちょっとでも自分の気に入らないことがあると、暴走してしまう性格のように思えますね。

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マレーによる擁護

そんなキリオスを世界ランク2位のアンディ・マレー(Andy Murray)は庇います。

上海マスターズでの出来事についてマレーは次のように言っています。

試合に出たら、その日持っている力を最大限に発揮しなければならない。それができなかったとすれば、彼は今夜、自分自身に失望することになるだろう。
だけど、僕たちは完璧ではない。誰もが間違いを犯すものだ。そこから教訓を得て、二度と繰り返さないようにしていきたいね。
© AFP/Telek HARRIS

かつてはキリオスのようにマナーの悪いプレイヤーだったマレーの言葉だけに重いものがありますね。

[追記] 無気力試合の罰金と出場停止

17日、男子プロテニス選手協会(ATP)は上海マスターズで無気力なプレーを行った世界ランク14位のニック・キリオスに対して、罰金2万5000ドル(約260万円)と、最長で来年1月15日までの出場停止処分を科すと発表しました。

心理学者による指導などATPが認めた処置を受ければ、処分期間は11月7日まで短縮されるということです。

やはり、あのような試合は許されるべきではない、という判断ですね。

まとめ

本記事では、男子テニス 上海マスターズでのニック・キリオスの無気力試合について、その実際の様子を動画で紹介したり、無気力試合をした理由についてご紹介しました。

キリオスはまだ21歳と若いですが才能のあるプレイヤーだと言われています。「改心」をして、ぜひマレーのように一流のプレーヤーとなって欲しいですね。

ジョン・マッケンローのように最後まで「悪童」だったプレイヤーもいますが…。

なお、記事中の、プレイヤーの言葉の英訳は、マレーのものを除いてすべて私の意訳です。誤りがあった場合にはご容赦くださいね。

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