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「市立」をなぜ「いちりつ」と読むの?

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今年(2022年)の夏の選抜高等学校野球大会で、沖縄県の興南高校(私立)に逆転勝ちした千葉県の船橋市立高等学校のことを、実況アナウンサーが「しりつふなばし」と呼んでいました。

ところが、千葉県に住む人を含め「市立船橋高校」のことを知っている人の多くは、「いちりつふなばし」あるいは「いちふな」と呼ぶことが多いため、テレビを視ていて違和感を感じた人多かったようです。

「市立」を「しりつ」ではなく、「いちりつ」と読む(呼ぶ)理由は、

市立であることを、聞いている人に分かってもらうため

です。

よく、読みが同じである「私立」と区別するため、と説明されることがあります。たしかに私立との区別が目的で「いちりつ」と呼ぶこともありますが、より一般的には市立」であることを耳で聞いても分かってもらえるよう「いちりつ」という呼び方をします。

埼玉県に川口という市がありますが、埼玉県立川口高等学校が男子校であった頃、「川口高校」と言えば川口市立川口高等学校埼玉県立川口高等学校の2校を指していました。

その当時、高校生たちは私立の川口高校が無いにも関わらず、市立川口高等学校のことを「いちりつかわぐち」または単に「いちりつ」と呼んでいました(県立川口高等学校のことは「かわたか(川高)」と呼んでいました)。

川口市に私立の川口高校が無いことは、高校生たちはもちろん知っています。そうであるなら、「しりつかわぐちこうこう」と呼んでも、私立の川口高校と混同することは無いはずです。

わざわざ「いちりつ」と呼ぶのは、私立との区別のためではなく、話題にしているのが市立の方の川口高校であることをはっきりと相手に伝えるためなのです。

実際には、「船橋高校」には甲子園に出場した船橋市立船橋高等学校(市立)のほかに、千葉県立船橋高等学校(県立)と東京学館船橋高等学校(私立)とがあります。

同様に、私立であることを聞いて分かるように伝えるために「わたくしりつ」という言い方をすることもあります。例えば、私立の高校を「わたくしりつのこうこう」のように言ったりします。

ただし、私立の場合は、「私立○○高校」のような言い方をすることは少なく、公立(県立、市立など)との違いを伝えるとき以外は、固有の名前を含めた正式名称に近い言い方をすることが多いようです(例えば「東京学館の船橋高校」)。

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