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KLMもやってた日本人に対する差別待遇の内容とは?謝罪はあった?

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米国のユナイテッド航空(United Airlines)が起こした乗客の「引きずり下ろし」事件で、にわかに航空会社による差別待遇が注目を集めています。

ユナイテッド航空の最初の事件報道以降、「(ユナイテッド航空で)俺もこんな差別待遇を受けたことがある」と複数の人がTwitterなどSNS上でその体験を報告するなど、意外に多くの人が差別待遇を受けたことがある、という事が分かってきました。

そして、4月12日に、KLMオランダ航空(KLM Royal Dutch Airlines)で、差別待遇を受けたとTweetした人が現れました。

この方はTwitter上で体験した内容を明らかにし、その後Twitter上でKLM公式アカウントと、「差別待遇」についてやり取りをする、という状況に発展しています。

KLMはどんな差別待遇をしたのでしょうか? また、その差別待遇に対してどのような対応したのでしょうか?

目次

KLMによる日本人への差別待遇?

どんな差別待遇を受けたのか?

KLMから差別待遇を受けたとTweetしている人は、次のように主張しています。

この方の言っている「日本語の説明」「配ってた紙」とは、フライトキャンセルに対する補償について説明されたリーフレットのことで、英語版と日本語版があったようです。

こちらが英語版。

そして、こちらが日本語版。

英語版の方は、日本語に訳してくれた方がいますので、そちらも掲載します。

英語版と日本語版とで書かれている内容の量に、明らかな違いがあることが見て取れると思います。

英語版の方は、丁寧なお詫びの文に始まり、代替フライトの案内、ホテルや食事についての案内、より詳しい情報の入手方法、KLMにフィードバックするためのSNSアカウントの紹介などが書かれています。

これに対して日本語版の方は、ホテルに関してのみ書かれています。

差別待遇を受けたと主張している方は、英語版リーフレットの画像を含めたTweetでは、次のように言っています。

では何で日本人向けに配布した紙と、日本人である私が要求してもくれなかった英語の紙で書かれた内容に明らかな差が有るんでしょうね?

また、この方は日本語版リーフレットの画像を含めたTweetで次のように言っています。

これが日本人向けの作り置きの紙。何の情報もなく、ホテルへの案内があるだけ。これが差別じゃなくて何でしょう。

また、別のTweetでは次のようにも言っています。

この方の主張をまとめると、

  • 日本語版と英語版とで内容の異なるリーフレットが用意されており、日本語版は内容が不十分である。
  • KLM社員に英語版のリーフレットを要求したがもらえなかった。
  • 日本語を話すスタッフがいたにも関わらず(補償に関する)説明がなかった。

という事になります。

これは差別待遇なのか?

日本語版と英語版のリーフレットを比べてみると、日本語版の方はたしかにホテルに関してのみ書かれていますが、その内容が異常に詳しく丁寧に書かれていることが分かると思います。まるで、飛行機での旅に慣れておらず、フライトキャンセルも初めて、という人向けに書かれている感じがしませんか?

一方、英語版の方は、フライトがキャンセルになった場合の補償について、全般的にさらっと書いてあるという印象で、分からないことがあればここに聞いてね、と問い合わせを載せていることから、飛行機による旅にある程度慣れている人向け、という感じがします。

何で、日本語版の方に、ホテル以外の補償について詳しい説明が無いのか、という疑問はあります。

しかし、これらリーフレット内容の違いだけでは、日本人に対する差別つまり人種差別が行われている、という印象は薄く、日本語版リーフレットの作りが(必要な情報がすべて書かれていないという意味で)いい加減である、という感じがします。

KLMはどんな謝罪をした?

この方の差別待遇の受けたという主張はKLMにも伝わったようで、次のような説明がTweetされました。

これらの説明は、よくあるテンプレート的な回答、という感じがします。ところが、英語版と日本語版のリーフレット画像で両者の内容に違いがあると分かると、今度は次のような一連の謝罪Tweetが投稿されます。

内容を要約すれば、

  • KLMが日本人に差別的な待遇をしていることはなく、差別をしているというのは誤解だ。
  • そのような誤解を招いたのは、正しい日本語に通訳できる翻訳者が用意できなかったから。
  • 英語版から意図的に異なる内容の日本語版を作製したのでない。

となりますが、『正しい日本語に通訳できる翻訳者が用意できなかった』という言い訳は、日本語版リーフレットの異常に詳しく丁寧な内容と合いませんよね。

差別待遇を受けたと主張している方は、リーフレットの内容の差異だけでなく、英語版を要求したが拒否された事や、日本語の話せるスタッフからの補償に関する説明が無かったことも、差別待遇としているので、KLMの謝罪Tweetは内容が不十分と言わざる得ません。

差別は無いというKLM側の主張は変わらないものの、「証拠」(リーフレット画像)が出てくると態度を変化させたり、内容が中途半端な謝罪をしたり、とKLM側の言い分をそのまま素直に信じられない、ということもまた事実ではないでしょうか。

何かを隠そうとしているのか、単に対応がいい加減なのか…。どうも、すっきりしませんね。

今後の展開は?

KLMは「手紙」(日本語版リーフレットのこと)を改善すると言っており、差別待遇を主張されている方は、その改善した「手紙」を見せろ、と言っています。また、英語版リーフレットを要求したのにもらえなかった理由を教えろ、とも言っています(実際の言葉はもっと丁寧です)。

4月16日以降、本件に関して進展は無いようですが、もうしばらく、KLMによる差別待遇事件がどうなるのか、注目していたいと思います。

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