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黄斑円孔のステージと症状は?手術費用や入院期間も調べてみた

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黄斑円孔(おうはんえんこう)という眼の病気をご存知でしょうか?

文字通り「黄斑」という所に丸い穴が開いてしまう病気で、物が見えづらくなったり歪んで見えたりするなどの症状があります。

年齢とともに発症率高くなり、初期段階を除いて、その治療に手術以外の方法はありません。

本記事では、黄斑円孔の進行(ステージ)ごと症状や、手術をする場合の費用と入院期間についてご紹介します。

目次

黄斑円孔

黄斑ってどこ?

私たちは眼に入ってきた光を網膜でとらえて物を「見て」います。特に網膜の中でも中心窩(ちゅうしんか)と呼ばれるやや窪んだ部分は、物を見る上でとても重要な部分で視力と大きく関係のある部分です。

この中心窩の周辺の、写真で見ると黄色みが強い部分を「黄斑」と呼びます。黄斑の大きさは直系1.5~2mmくらいです。

眼の断面図

眼の断面図
出典: SKIP (http://www.skip.med.keio.ac.jp)

黄斑円孔の原因は?

黄斑円孔は黄斑部分の網膜に穴が開いてしまう病気です。

その穴の大きさは0.3~0.4mmほど、大きくても0.5mmほどですが、物を見るうえでもっとも重要な部分に穴が開いてしまうため、視力にも重大な影響が出てしまいます。

黄斑円孔は加齢により眼の中の硝子体(しょうしたい)が液化し縮むことが主な原因で発症します。硝子体はガラス体とも呼ばれますが透明なゼリー状をしており、網膜と接しています。

年齢とともに硝子体が縮んでいくと、硝子体は網膜からしだいに剥がれていきますが、このとき強くくっついている網膜の中心部(黄斑部周辺)が引っ張られることで亀裂が入り、円く穴が開いてしまうのです。

黄斑円孔のステージと症状は?

黄斑円孔の症状を、ステージごとまとめると次のようになります(関西眼科大学 眼科学教室の記事を参考にしました)。

ステージ1 視力はまだあまり低下しておらず、0.5以上あることも多い。普段は両目で見ているため、異常に気が付かない場合もあります。
ステージ2 物が歪んで見えるようになり、視力も低下します。
ステージ3 さらに視力は低下し、物がつぶれて見えたり、人の顔が中心にパーツが寄ったように見えるなど、歪みもひどくなります。
ステージ4 ステージ3と同様か、さらに症状が進行。

黄斑円孔による眼の痛みはありませんが、見たいところが歪んで見えなくなってしまうため、普段の生活に大きな支障が出るようになってきます。

黄斑円孔は高齢者以外にも近視の人や女性に発症しやすい傾向があると言われています。

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黄斑円孔の手術

黄斑円孔に薬による治療はありません。

初期段階にある場合は様子見をすることもあり、場合によっては自然に治ってしまう場合もありますが、基本的には「硝子体手術」という手術による治療を行います。

黄斑円孔はどんな手術をする?

黄斑円孔は、網膜が硝子体に引っ張られて起きている病気なので、引っ張っている硝子体を眼から取り除きのぞきます。

そして、引っ張られて浮いてしまった黄斑部分の網膜を、眼の中に注入したガスで押さえつけ、開いてしまった穴をふさぎます。

これだけでは開いてしまった穴が半分くらいしか塞がらないということで、最近では、“「内境界膜」と呼ばれる網膜の表面に存在する、透明で薄い、網膜の皮のような膜の組織を円孔の周辺だけ剥がす” という事も行われるようです。

黄斑円孔の手術時間は約30~40分程度です(両眼ならこの2倍)。

黄斑円孔の手術費用はどのくらい?

黄斑円孔の手術費用は、医院によって若干違いがあると思われますが、

1割負担の場合 約40,000円
3割負担の場合 約120,000円

くらいが多いようです。

ただし、入院が必要であれば、これ以外に別途入院費用がかかることになります。

黄斑円孔の入院期間は?

手術後は、眼に入れたガスが網膜を押さえている状態を保つ必要があるため、うつ伏せに寝ていることが必要になります。

食事やトイレのときを除けば、最大で2週間程度はベッドでうつ伏せになった状態のままで過ごす必要があります。

つまり最大で2週間程度の入院が必要、ということになりますが、期間は人によって異なり1週間程度で退院する人もいます。

また、病院以外でもうつ伏せの生活が可能であれば入院する必要はなく、日帰り手術も可能です。ただ、自宅では「うつ伏せ」の状態を保つことをおろそかにしがちとなり、再発のリスクが高まる、という欠点もあります。

まとめ

黄斑円孔について、ステージごとの症状、手術の費用や入院の期間についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

物が歪んで見えるようになったら、迷わず病院へ行き診察を受けてください。まだ、そんなにひどくないから、と先延ばしにしていると、手術を行っても症状が改善しない場合もあります。

視力があまりに低下すると、普段の生活にも支障が出てきますので、早めの受診を心掛けたいですね。

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